『スーパーマン』
2025年 06月 12日
しかし1978年にこのクリストファー・リーブ版のスーパーマンが登場して以来、実は結構な数のスーパーマンたちが出現していることに改めて気付いた。
映画と同じサルキンド父子がプロデュースした1988年スタートのTVドラマ『スーパーボーイ』を皮切りに、ディーン・ケインの『新スーパーマン(ロイス&クラーク)』(1993年~)、トム・ウェリングの『ヤング・スーパーマン(スモールビル)』(2001年~)、この映画版のリブートである2006年の『スーパーマン・リターンズ』のブランドン・ラウス、そして2013年の『マン・オブ・スティール』以降の<DCFU>を支えたヘンリー・カヴィル、更にTVドラマ『スーパーガール』(2015年~)のゲスト出演を経て『スーパーマン&ロイス』で主役を張ったタイラー・ホークリンと、様々なスーパーマンが登場している。

見返す度にその格好良さと、スーパーマンとクラークの二役の演じ分けの見事さに感服するばかりで、今後も彼を超えるスーパーマン役者はそう簡単には出てこないんじゃないかと思う。
まだキャリアの浅かったリーブの脇をベテラン勢で囲む手法も成功を収めていると思うし、またそのベテラン勢に決して引けを取らなかったリーブの芸達者ぶりも見事で、2作目、3作目と回を重ねるごとにスーパーマンとして、そして俳優クリストファー・リーブとしてより大きな存在になっていったと思う。
不慮の事故、そして若くして鬼籍に入られたのが残念でならない。
この映画もゆったりした上映時間と丁寧な描写、マンガ映画としての楽しみに満ちた作品になっているが、ただ個人的に気に入らない点が一つあり、それは最後の時間巻き戻し。
そのシーンにはジョー・エルの「人類の歴史に介入してはならない」の台詞がリフレインして流れるのだが、それでも決行してしまうスーパーマン。
これをやってしまったらなんでもアリだよなあと思ってしまうので、ここだけは他の解決手段を見つけて欲しかったと思う次第だ。
<過去記事>
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