『バットマン』
2025年 06月 15日
それも初めてソフト搭載Ver.の吹替版で…。

いやー、正直言って酷い。
ブルースは威厳も貫禄も二面性も感じられない薄っぺらさだし、戦地に自ら赴くくらい恐れ知らずの行動力を持ち、ピューリッツァー賞を狙う報道カメラマンのはずのベッキーは尻軽な女子学生みたいだし、ジョーカーは…。
確かに頑張ってるとは思う。
「玄人跣」の芸達者ぶりを発揮していて、流石閣下だ!と言っても良いんだけど、逆に言えば素人だってことで。
悪ふざけの好きなチンピラにしか聞こえないなあ、残念ながら。
これは正直キャスティングした人が悪い。
さて、スーパーマンほどじゃないが、バットマンも割と代を重ねている。
そもそもこのシリーズ自体が1989年の1作目のマイケル・キートンに始まり、95年にヴァル・キルマー、97年にジョージ・クルーニーと交代を繰り返し、2005年に始まった<ダークナイト・トリロジー>ではクリスチャン・ベール、<DCFU>ではベン・アフレックに引き継がれた。
そのベン・アフレックによる監督・主演のバットマン映画が頓挫し、代わりに誕生したのがロバート・パティンソン版のバットマンだが、バットマンにはスーパーマン=クリストファー・リーブほどの決定打がない。
強いてあげるならベン・アフレックかなと思うが、このまま行けば、そう遠くない時期に<DCユニバース>版の新バットマンにお目にかかることも出来そう。
自分にとって納得いくバットマン役者になるだろうか。
好き嫌いでいえば、この映画は好きじゃない。
というか『バットマン』の出てくる映画全体が、自分好みじゃないとも言える。
それでも諸手をあげて称賛したいのはダニー・エルフマンが作ったテーマ曲で、ダークでありながら高揚感がある名曲だ。
『スーパーマン』にはジョン・ウィリアムズのテーマ曲が良く似合うが(最新作でも流れるようだ)、出来れば次の『バットマン』映画には、このエルフマン版のテーマ曲を使って欲しい。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/3202447/
https://odin2099.exblog.jp/29296959/