『スーパーマン』(2025)
2025年 07月 13日
ジェームズ・ガンが統括することになった新生<DCU>の第1作……ではない。
未見だが配信アニメの『クリーチャー・コマンドーズ』が最初で、そちらに先行して何人かのキャラクターが出てるらしい。
ややこしいのはその次で、この新『スーパーマン』に続くのは配信ドラマ『ピースメーカー』のシーズン2なのだが、そのシーズン1は前の<DCFU>に属してるってこと。更にアマンダ・ウォラーだのブルービートルだの前ユニバースから移植するキャラもいるから、この両ユニバースの関係をどう折り合い付ける気なんだろう。
それはさておき、個人的にはまだ<DCFU>打ち切りを引き摺っていたので、試写などの評判はヤケに良かったものの「恐る恐る」という感じで観に行った新『スーパーマン』だったけど、まあほっと一安心といったところかな。
実はストーリーはかなり現実を投影していて、移民政策やら他国への軍事介入だとか今のアメリカが抱えてる暗部をフィクションの世界に落とし込み、それにスーパーヒーローはどう対処するのか? 対処できるのか? 対処していいのか? 対処すべきなのか?――というところにまで踏み込んでいるので、公開された直後の盛り上がりが収まった後は物議を醸しそうなのが気になるところなんだけど。
またスーパーマンの支持が上がったり下がったりするのが、SNSの力によるものというのも現実世界を反映していて実に怖い。
そんな中、スチール写真や予告を見てる段階じゃちっとも格好良く見えなかったスーパーマンは、見終わってからも特にハンサムだともスタイルが良いともかんじなかったが、剥き出しの感情を露わにしたり愛嬌があって親しみやすかったりで人々に寄り添ってるヒーロー像としては一応は合格点かな。
老け顔でさほど美人には見えなかったロイスも、堂々とスーパーマンと亘り合う凛とした姿はなかなか格好良いしい、ジャスティスなんたらのおもしろオジサン二人もなんだかんだでヒーローしていて楽しかったし、あんまり素顔を見せてくれなかったホークガールもちょっとドライながらもいいキャラしてる。
演じてるイザベラ・メルセードのフィルモグラフィーを見ると、『トランスフォーマー/最後の騎士王』、『ドーラといっしょに大冒険』、『マダム・ウェブ』、『エイリアン:ロムルス』と完全に”こっち”側の人で嬉しくなる。
ただ大絶賛されているレックスは、残念ながら「策士策に溺れる」タイプのサイコ野郎にしか見えなかったが(冷酷に、むしろ楽しみながら人を殺す姿など)、憎たらしいヴィランの存在は必要不可欠だから良しとしよう。
デイリー・プラネット社の面々も、出番は少ないながら良い働きぶりだったし。
驚いたのは今後の<DCU>への伏線を思いの外張り巡らせていたこと。
個々の作品の独立性を重んじるとかなんとか、そんな話をしていたような気もするが、グリーン・ランタンやホークガールらメタヒューマンが既にスーパーマンと共存していることや、ポストクレジットシーンでスーパーガールが出てきたり、しれっとピースメーカーがテレビでインタビューされていたりとか、<MCU>みたいなことはやらないかと思っていた。
そのスーパーガール、彼女もスチール写真などでは興味を惹かれなかったのだけれども、動いてる姿はギャルっぽっくてなかなか可愛い。
来年の今頃は彼女主役の映画、見られるはずだよね。
わんこ、活躍するのかと思ったら邪魔ばかり。
でも最後にはイイトコ持って行ったよね。
そしてジョン・ウィリアムズの音楽はやっぱ落ち着く。
もっと堂々とタイトルバックから流して欲しかったけど。





