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『この夏の星を見る』(2025)

2020年、コロナ禍で青春期を奪われた高校生たち。
茨城の亜紗は、失われた夏を取り戻すため、〈スターキャッチコンテスト〉開催を決意する。
東京では孤独な中学生・真宙が、同級生の天音に巻き込まれその大会に関わることに。
長崎・五島では実家の観光業に苦悩する円華が、新たな出会いを通じて空を見上げる。
手作り望遠鏡で星を探す全国の学生たちが、オンライン上で画面越しに繋がり、夜空に交差した彼らの思いは、奇跡の光景をキャッチする――。
こんな素敵なコンテストがあるんだなあ。

『この夏の星を見る』(2025)_e0033570_20464602.jpg最初は登場人物の関係が良くわからずに戸惑いながら見てました。
茨城と東京、それに長崎と舞台となるのが3つの場所、そしてそこで生活する学生たち。
一応は事前に情報を仕入れていたつもりだったのですが、場面がちょこちょこと変わり、入れ替わり立ち替わりで異なる人物が出てくると、今の舞台はどこでこの連中はどんな関係なのだろう?と少々迷子になった気分。

でもやがてその別々の場所の、全く無関係だった学生たちがオンラインで繋がり、紆余曲折ありながらも同じ目的に向って進むようになると、段々と興奮状態になってきます。
また限られた時間ながら、コンテストに参加している学生たちの個別の事情も見えてきます。
新型コロナウィルス蔓延という状況下で、今までと同じ生活をしようとするだけで、他の誰かと摩擦が生じてしまう世界。
誰かと一緒に何かをすることを制限される人たち。
そんな中でも抱かれる、誰かに対する淡い想い。

コロナ禍で普通の生活が送れなかった彼らは不幸だったけれども、でも最高の経験を味わうことも出来たのかもしれない。
月並みだけれども、そんなことも感じさせてくれた作品でした。


Commented by ふじき78 at 2025-09-16 09:16
「オンラインスターキャッチコンテストだと」
ゴゴゴゴゴゴゴゴ

承太郎が口に出しそうなコンテスト名である。

在日ドイツ高校「ドイツの科学力で我が校はナスミス望遠鏡を用意した。ドイツの科学力は世界一いぃぃぃぃいいいいい」
Commented by odin2099 at 2025-09-16 20:56
> ふじき78さん

うーん、ムリクリ(*_*;
by odin2099 | 2025-07-21 20:48 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(2)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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