『ホビット/竜に奪われた王国<エクステンデッド・エディション>』
2025年 08月 11日
原作である『ホビットの冒険』からのアレンジが一番多いのがこの2作目ではかなろうか。そして1作目に比べて<EE>として追加された場面も増えている。
ホビット庄や裂け谷だけでなく、ブリー村の踊る仔馬亭が出てきてしっかりと『ロード・オブ・ザ・リング』と地続きの世界であることをアピールし、1作目のガラドリエルやサルマン、エルロンド(これは原作にも登場したキャラだが)のような顔見せではないレゴラス”無双”も見せてくれ(ギムリの父とのやり取りが後の展開を知って見ていると面白い)、そしてより具体的に描写されるようになったサウロン復活の兆し。
ただこれら『ロード・オブ・ザ・リング』への伏線が強化されればされるほど、肝心のドワーフたちの冒険行が霞むというのが難点ではある。
今回ゴラムが出て来てビルボが指輪を手に入れる経緯が語られるが、トーリンたち一行のスマウグ退治とはなれ山の奪還が成功しようがしまいが、ビルボが無事に生還しさえすれば『ロード・オブ・ザ・リング』へ話が繋がるからだが、そういった見方は邪道だろうか。
更に以前にも書いたが、ドワーフが探すアーケン石。
これに憑りつかれたトーリンの変貌が、徐々に指輪に執着し出したビルボの描写と被ってしまうため、中には指輪と石を混同して見てしまう観客もいるのではないかという心配もしてしまうのだが、これも考え過ぎだろうか。
そして本作は<中つ国サーガ>六部作中、最も「え、ここで終わり?」という結末を迎える。
『ロード・オブ・ザ・リング』の1、2作目も『ホビット』の1作目ももちろん「次へ続く」という終わり方ではあったが、一応は一本の映画としての結末をつけていた。
ところが本作は、表現は悪いが「続きはCMの後で」とでも言わんばかりのあっさりさ。
これはちょっといただけないと思っているのだが、これは『ホビット』が当初前後編の二部作として作られながら、撮影終了後に三部作へと構成を改めた、その弊害なのではなかろうかと邪推もしてしまう。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/21737672/
https://odin2099.exblog.jp/22292916/
https://odin2099.exblog.jp/22580073/
https://odin2099.exblog.jp/23089114/
https://odin2099.exblog.jp/27771462/





