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『ロボコップ3』(1993)

オムニ社は”デルタ・シティ”という都市再開発計画を推し進め、反対住民を私設特殊部隊リハッブ隊を使って強制排除していた。
その一方、業績不振から日本企業カネミツ・コーポレーションに買収されている、というのは当時の時勢を反映した設定なのだろう。
『ライジング・サン』とかも同じ年の映画だったし。
で、市民の側に立ったアン・ルイス巡査はリハッブ隊に殺害され、マーフィも抵抗組織に加わることになり、最後にはデトロイト市警の皆もオムニ社のやり方に反発し立ち上がる、というお話。

『ロボコップ3』(1993)_e0033570_18450987.jpg
音楽にベイジル・ポールドリゥスが帰ってきた!
というだけで評価はマルである。というよりも他はさして見るべき点が……。
相変らずロボコップはすぐやられちゃうし(しかも主役が交替、といってもマスク被ってるシーンが殆どだから気にならないけど)、オムニ社の私設軍隊であるリハッブ隊も弱いし、鳴り物入りで登場した新型サイボーグ・オートモ(大友克洋から取ったというのは本当?)も見掛け倒しのお笑い要員でしかない。
ジェットスクランダー(は?)を着けて空飛んじゃうロボコップというのもちょっとやり過ぎだし、最後にマコ扮するカネミツの会長が頭下げて「ごめんなさい」ってのもなぁ。
どうもオートモのデザイン・センスといい、誤った日本観がまかり通ってるようで頭痛い。

だが、音楽は鳴らす鳴らす!
初登場シーンでは、ジラしにジラしまくった上でジャジャジャジャージャン!ジャジャジャジャーン! 
高らかに鳴り響くロボコップのテーマ! 
登板機会を与えられなかった
『ロボコップ2』での鬱憤を晴らすかのように、雄大なる英雄賛歌を奏でるのだ! 
一緒に見に行った友人と2人で、映画館で拳を握り締めてウ~ム、と唸ってしまった。
それだけでも『2』なんかより評価は上になる。

この後ロボコップの活躍の場はTVシリーズへと移るが(その前にTVアニメのシリーズもあったけど)、そこでもこのテーマ曲は踏襲されたようで目出度い限り。
なお、シリーズ全作に出演しているナンシー・アレン演じるアン・ルイス婦警は今回で殉職。
一時は彼女もロボコップとして復活する、という噂もあったんだけどねー。

以上、「しねま宝島」からの転載だが、公開当時に観に行った感想がこれ。
実際2作目の最大の不満は、音楽がポールドゥーリスじゃないからあのテーマ曲が流れなかったことにあって、端からお話とかには期待してなかったんだよね。
以前にも書いたと思うけど、1作目も2作目も自分の中のバイオレンスの基準は超えちゃってるし。

だから馬鹿馬鹿しさでは前2作を凌駕しているし、駄作だ駄作だと言われてる3作目だけれども、ヒーロー映画としては一歩抜けた感はある。
それに『機動刑事ジバン』が『ロボコップ』の影響下にあるのは自明の理だが、この3作目は逆に『ジバン』からインスパイアされた部分があったりはしないんだろうか。
誤ったとはいえ日本観は導入されてるし(あんまり良いイメージじゃないのは、そういう時代だったから、というのもあるからだろう)、強化パーツを装着し少女のサポートを受けるマーフィってジバンっぽくないか?

【ひとこと】
開始三分の一で退場してしまうナンシー・アレンに代わり、実質的ヒロインになるのがマリー・ラザラス博士。
演じているジル・ヘネシーって改めて見ると結構可愛いね。
日本人受けしそうな感じがするけど、特に話題にはなってなかったような…。


by odin2099 | 2025-08-13 18:49 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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