『パトリックとクジラ/6000日の絆』(2022)
2025年 09月 07日
クジラに魅せられたカメラマンとクジラたちの親密な交流を描くドキュメンタリー『パトリックとクジラ/6000日の絆』。
監督を務めたのは、野生動物映像の世界で長年にわたり編集者、脚本家として活躍し、エミー賞だけでも50以上の受賞歴があるマーク・フレッチャー。
大きな体を立てて眠るクジラの姿、パトリックに興味津々で近寄ってくるメス、遠くまで伝わる鳴き声や知られざるオスたちの絆―――息を呑むように美しい海の映像とともにマッコウクジラの魅力を映し出す本作は、目にする機会の少ないクジラの知られざる生態をカメラに収め、パトリックとクジラたちとの交遊を映し出す。
外の世界から水中の世界へ、そしてクジラたちと出会うというこれまでの海洋ドキュメンタリーとは一味違い、初めから自分は海の中にいて、そしてクジラたちの群れに仲間として迎え入れられる、招待されるという感覚を味わうことの出来る映画、だと思う。
特定のクジラと交流を深め、その触れ合う風景を映し取っただけ。
簡単に言ってしまえばそうなのだが、まずそこまでの関係性をクジラたちとの間に持っているということに驚かされる。
何をするでもなく一緒に泳ぐ姿は、それだけで癒される。
ただクジラとの仲を深めたと思っても、やはりそこには越えられない、理解が及ばない壁があるのも事実。
これまで培ってきた、信頼を深めるための歳月が一瞬にして無に帰してしまうであろう瞬間も当然に存在する。
でもいつの日か、人とクジラたちが意思の疎通を果たす、そんな未来が来るのではないか?
――そんな夢を見させてくれる映画だ。
『イルカの日』ではイルカに言葉を覚えさせて会話するところまで持って行っていたけれど、実際にそれは難しいだろうから、もしコミュニケーションを取るとなるとどうやるんだろう?
ボディランゲージや音なのかなあ。
『コンゴ(失われた黄金都市)』ではゴリラと手話で会話してたけどねえ。
クジラに魅せられたカメラマンとクジラたちの親密な交流を描くドキュメンタリー『パトリックとクジラ/6000日の絆』。




