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『巨人の星/行け行け飛雄馬』(1969)

<東宝チャンピオンまつり>で上映された、第38話から第52話までを再編集した『巨人の星』劇場版の第2作目。

『巨人の星/行け行け飛雄馬』(1969)_e0033570_20110399.jpg甲子園での決勝戦で飛雄馬は花形と対決するが、最後には力尽き、スカウト陣や報道関係者からは落胆の声が聞こえた。
だが試合で使われた球が血染めだったことから、花形は飛雄馬が負傷を隠して自分との勝負に挑んでいたことを知り、改めて友としてライバルとして飛雄馬を強く意識する。
やがて怪我のことを知った巨人以外の11球団のスカウトたちは、手のひら返しで星に対して入団交渉を行うのだが、父・一徹はこれを拒否。
代わりに、シーズン中ながら巨人が異例で入団テストを開催することを飛雄馬に告げるのだった。

『巨人の星』を本放送で熱心に見始めたのは、おそらく”消える魔球”が登場して以降のこと。
再放送でも大リーグボール1号が出るか出ないかの辺りからなので、実は高校時代や入団に至る経緯に関する知識は乏しいのだが(この劇場版も、見るのは多分30年ぶり二度目だ)、それでもついつい引き込まれてしまう。
今見ても熱のある作品だ。

物語の中心は飛雄馬たちの入団テストにあるのだが、飛雄馬と共に当然のようにテストに参加する伴の友情、それにオリンピック候補の秘密兵器である俊足アスリートの速見との対決など、結果が分かっていても見入ってしまう。

今のプロ野球の世間への影響力や認知度、読売ジャイアンツの人気、選手の知名度、それにプロ、アマチュア問わずスポーツ界全体に向けられている世間の目などを考案すれば二度と作り得ないであろう時代の産物なのである。
見ていて心奮い立たされる思いなのは、決してノスタルジイだけではないはずだ。


by odin2099 | 2025-09-25 20:13 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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