『スパイダーマン/ホームカミング』
2025年 09月 25日
これだけ短期間にリメイク、リブートされたヒーロー映画もちょっと珍しいかも。
しかも興行的に大失敗した、というのならいざ知らず。
それにこの映画、ソニーの映画なのに、作ってるのはマーベル・スタジオというのもかなり異色だ。
そして物語はしっかり<MCU>に根差し、しっかりと『シビル・ウォー/キャプテン・アメリカ』の”続編”として作られている。

トニー・スタークに認められたくて張り切っているものの、肝心のトニーからは相手にされていない。
ここら辺、トニーの性格面での限界が出ているように思う。
なんか適当に「軽い任務」でも与えておけば、ピーターはそこそこ満足した日常生活を送っていたかも知れない。
ところがガン無視。
ピーターとしては面白くない。
トニーとしてはスティーブ・ロジャースを止めるためとはいえ、年端も行かないピーターを巻き込んだことに後ろめたさがあったのかも知れない。
また自己中な部分が顔を出し、ピーターのフォローも仕切れなかった。
この点、ハッピー・ホーガンにも適正がなさそうだし。
そこでピーターは暴走しちゃうのだが、もっとハッピーなりトニーなりがピーターの言葉に耳を傾けていたら、もっと”大人として”本気で向き合っていたら、もっと穏便なお話で終わっていたかもしれない。
あとはネッドが余計なこと言ったりしたりしなければ。
こういう展開、イラっときちゃう人だ。
素直に愉しめない。
すれ違い。
不幸になっていく登場人物たち。
何もかもぶち壊したくなってくる。
――閑話休題。
トビー=ピーターやアンドリュー=ピーターに比べ、トム・ホランド=ピーターの周りには人がいる。
近しい関係の人物は、他の二人より多い。
それでも…トム=ピーターは孤独だ。
かえって孤独感、疎外感が浮き彫りになっている。
皮肉だ。
でも上手い描き方だ、とも思う。
エイドリアン・トゥームス。
根っからの悪人ではなかったはず。
最後もピーターを認めたのか、庇ったような描写が窺える。
ただ劇中での戦いのシーンでピーターに手加減なしの姿勢に、やや違和感を覚えた。
いくら憎悪を募らせていたにせよ、仮にも娘の友人だ。
何かあれば娘が悲しむであろうことに気付かなかった訳でもあるまいに。
<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/25975954/
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