『LUPIN THE IIIRD/銭形と2人のルパン』(2025)
2025年 09月 27日
ロビエト連邦もルパン三世に対し、対立するアルカ合衆国のスパイである可能性も含め、国家の敵として殺害命令を下す。
一方、ルパンと次元はロビエト連邦の首都を目指して列車に乗り込んだが、それを発見した銭形に追い詰められてしまう。
更にロビエト連邦の国家保安委員会もルパンたちを取り囲むが、そこにもう一人のルパン三世が現れる。
『LUPIN THE IIIRD THE MOVIE/不死身の血族』の前日譚となる配信作品で、従来のフォーマットと同じく前後編。過去作品ではそれぞれ次元大介、石川五エ門、峰不二子がメイン・フューチャーされてきたが、今回は銭形警部が中心だ。
<LUPIN THE IIIRD>シリーズ特有のハードボイルド色が強めの作品で、とにかく銭形警部が渋くてタフ。
ルパン三世とも、協力するでなく共感するでもなく、それでも何某かの確かな”絆”を築いていく姿は格好良い。
新たな銭形の魅力に気付くファンも増えそうだが、その反面これまでの、どちらかというと三枚目寄りの銭形しか知らないファンの目には、新鮮に映るどころか違和感があり過ぎるかも知れない。
というところで従来からある一般的な「ルパン・ファミリー」のイメージを覆す<LUPIN THE IIIRD>シリーズは、多少の好き嫌いはあるものの大いに楽しませて貰ってきたのだが、その最終作での「答え合わせ」ぶりには些か失望させられたのは前述の通り。
竜頭蛇尾というか、画竜点睛を欠くというか。
クリカン、すっかり声がしゃがれたなあ。
二人目のルパンの性格が悪いけど、機械的に性格が悪くないといけないからという理由だけで性格が悪かったみたい。キャラクターに理由はいらないけど、駒にする為だけに作られたみたいなキャラには閉口してしまう。反面、銭形はよかった。
結局あの偽ルパンって、マモーが作り出したクローンってことになるのかな?
そこら辺の説明がなかったけど、「それぐらいわかるよね?」ってことか。
まあそれなら本来はクリカンが二役やるべきだったろうけど。





