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『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』

シリーズ4作目だが、早くも主役は3人目。
大ヒット人気シリーズなのに舞台裏では色々あったんでしょうな。
のっけから主役然として出てくるのはシュワルツェネッガーだし。
せっかくの三代目ブルース・ウェインのジョージ・クルーニーの影が薄い。
しかもクルーニー、表情が固いというか殆ど変わらないというか、常にマスクを被ってるみたい。

『バットマン&ロビン/Mr.フリーズの逆襲』_e0033570_23445517.jpg1作目はバットマンとジョーカー、2作目はバットマンとペンギンとキャットウーマン、3作目はバットマンにロビンが加わり、ヴィランはトゥーフェイスとリドラーのコンビ、そしてこの4作目では「バットマン&ロビン」というタイトルながらこれにバットガールが参戦し、ヴィランはフリーズとポイズン・アイビー、それにベインと大所帯になる。

賑やかなのはいいし、マンガ映画としての愉しさもあるけれど、お話そのものは取っ散らかった印象で、これでフリーズが悪役然としてくれていればもう少し締まったかなあと思わないでもないけれど、”悲劇のヒーロー”的側面を盛り過ぎたのでキャラがぼやけて見える。
確かに同情の余地がないとは言えないけれど、彼がしでかしたことを見れば情状酌量の余地あり、とはちょいとねえ。

そして割を食ったのがポイズン・アイビー。
以前にも書いたかと思うけれど、その出自はキャット・ウーマンの焼き直し。
しかしフリーズを善人寄りに扱う関係上、必要以上に彼女が悪女寄りに描かれてしまっている。
彼女にも”悲劇のヒロイン”属性がないでもないのに、徹底的に悪者扱い。
キャット・ウーマンとの差はどこで出てしまったのだろう。

3作目は興行的に成功を収めたようだが、この4作目は酷評に晒され、予定していた5作目は凍結。
その後<ダークナイト・トリロジー>としてリブートされ、こちらは称賛されたのだから結果オーライなのだろう。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/8538405/


by odin2099 | 2025-10-01 20:49 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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