『新幹線大爆破』(2025)
2025年 10月 06日
1975年の『新幹線大爆破』のリメイク(リブート)で、今度の舞台は新青森発東京行きの「はやぶさ」。列車が発射して程なく、車両に爆弾を仕掛けたとの連絡が入り、犯人は一定速度如何になると爆発する仕組みになっていると告げる。
そこでJRや警察が過去に類似の事件があったことに思い至る、という流れで前作の続編にもなっている。
当然模倣犯による犯行が疑われるが、犯人像に関してはかなり捻られている。
間接的には前作犯人に関わりある人物が出てくるが、そう単純には物事は進まない。
前作が最初から犯人を明示していたとは反対に、今回は終盤まで犯人像は明らかにされない。
最近の作品だなと感じたのは、車内の描写。
乗客がパニックを起こし列車内で揉め事が起こるのは前作同様だが、今はSNS全盛の時代。
自ら情報を仕入れ、乗客たちは自分たちの置かれている状況を早い段階で知るのだ。
前作では車内アナウンスでも爆弾のことは中盤まで伏せていたし、外部との連絡手段は車内の公衆電話くらいしかなかったのとは大違いだ。
そのリアクションの違いが前作と本作との大きな違いかと。
旧作でも車両同士を連結するシチュエーションはあるけれど、実際にあんなこと可能なのかね。
あと、東北新幹線と東海道新幹線を、突貫工事でジョイントさせることとか。
まあ映画としては面白いところなんだけど。





