『ヤマトよ永遠に REBEL3199 第四章/水色の乙女』(2025)
2025年 10月 12日
第十一話「サーシャ・時を超えた再会」、第十二話「フルールの休日」、第十三話「全艦隊出動!惑星破壊ミサイルを撃滅せよ!!」、第十四話「暗黒ガス雲突入!ウラリアの魔女を追え!!」をまとめた劇場版『宇宙戦艦ヤマト3199』の4作目。
デザリウムは本当に未来の地球なのか?デザリウムの真の目的は何なのか?
この興味でずーっと引っ張ってきているけれど、それがどうであれ現状は地球を征服している侵略者で、ヤマトの目的は地球の解放のはず。
その点では物語は全く進展を見せていない。
わがままサーシャは鬱陶しいが、彼女の言うことにも一理ある。
地球が大変な時に、ガルマンガミラスとボラー連邦との抗争に介入する余地はない。
ヤマトが寄り道を選択するのは、その過程で色々なイベントを仕組んでいるデザリアム、否、製作スタッフの都合でしかないからだ。
今はボラー連邦と対局しているから無理だが、ヤマトがガルマンガミラス艦隊と連合軍を編成し、それで地球に乗り込めばデザリアムを駆逐することが出来るのではないか?
それぐらいデザリアムに、1000年後の地球を標榜するほどの戦力的なアドバンテージを感じない。
だからこそ、嘘に嘘を重ねてるのかも知れないが。
デザリウム懐柔派の北野誠也にも、藤堂信乃にも、揚羽幹雄にも何やら思惑がありそう。
『ヤマトよ永遠に』要素と『宇宙戦艦ヤマトIII』要素の融合もバランスが悪い。
デザリアムとボラー、どっちと決着を付ければ物語は終わるのだろうか。
加藤未亡人のよろめきドラマなんていらないし、元カレの娘の世話を甲斐甲斐しく焼く羽目になり、あげく命を落としたらしい新見女史は浮かばれないな。
サーシャの急成長の理屈付けや、シャルバートの引用も「ふ~ん」ってなもん。
サーシャにルダ王女の役割も兼ねさせたいのかねえ。
『2199』の頃は期待6割不安4割ぐらいだったが、『2202』以降はその比重が徐々に変わり、今じゃ期待1割不安9割といったところ。
第五章『白熱の銀河大戦』は明年2月20日より公開。
【ひとこと】
「無限に広がる大宇宙」が流れないと『ヤマト』じゃないな。





