『巨人の星/大リーグボール』(1970)
2025年 11月 06日
オープン戦で花形にあわやという大飛球を打たれたものの、無事に開幕一軍の切符を手にした飛雄馬に、開幕戦で早速出番が回ってきた。もう追加点をやれないという場面でのリリーフを言い渡されたのだ。
だが投手が飛雄馬に交代したのを見た大洋ベンチは、代打の代打として左門を送り込む。
そこでの巨人ベンチの指示は敬遠だったが、飛雄馬は川上監督に左門との勝負を願い出、失敗したら二軍降格も辞さないと宣言する。
結果は見事に初球を捉えた左門のホームラン。
打ちひしがれた飛雄馬は合宿所にも戻らず、禅寺で座禅を組むのだった。
そこでの講和を聞いて何かを閃いた飛雄馬は、合宿所に戻るや否や伴を連れ出し、秘密の特訓を開始する。
来る日も来る日も特訓を重ね、時にはボクシングジムや剣道場、射撃の訓練場を訪れ、何とか新魔球のヒントを掴もうとする飛雄馬は、ようやく新魔球「大リーグボール1号」を開発する。
だが、一軍からは声がかからず、逆に球質の軽さとコントロールの良さを買われて一軍選手のバッティングピッチャーをやらされる始末。
だがその練習場で王との勝負を直訴、見事に打ち取ることに成功した。
一軍の復帰戦での相手は、今や新人王候補と持て囃される因縁の相手左門だったが、飛雄馬はこの勝負に勝ち、次はいよいよ花形との対決が待ち構えていた。
<東宝チャンピオンまつり>で上映された『巨人の星』劇場版の3作目で、70話から77話までを再編集したもの。
大リーグボール1号(この時点で飛雄馬自身が「1号」と呼んでいるということは、2号、3号を生み出す予定が初めからあったのだろうか)って、ぶっちゃけビーンボールじゃないの?というのは以前から思っていたのだが、その答えは既に劇中に用意されていた。
曰く、バッター自身を狙ったのではなくバットを狙ったのだからビーンボールに非ず。
うーん、今だったら危険球で一発退場だよなあ、きっと。
あと『巨人の星』の演出の特徴といえば、一球を投げるまでの凄まじいばかりのカットバックとモノローグ。
またピッチャーがボールを投げてからホームベースに到達するまでも長い。
マウンドとバッターボックスが何メートル離れてるんだよ?とツッコミを入れたくなるほどの距離感で、そこでお互いの心中で会話が成立するほどだが、これもピッチクロックだなんだと言われてる現在だと成立しえない演出なのかも。
他にも気になるのはボークだったりするのだが、こちらは『侍ジャイアンツ』の番場蛮が投げる魔球ほど顕著じゃないか。
マウンド上で飛び上がったり、グルグル回転するのに比べりゃ足上げて投球動作が止まるのくらい大人しいもんだろ。
ま、飛雄馬も蛮もピッチングホームは大きいしゆったりしてるから、ランナーは走り放題かも知れんけど。
捕手も魔球となれば捕球するのが精一杯で、二塁や三塁には簡単に送球出来まい。





