『巨人の星/宿命の対決』(1970)
2025年 11月 16日
打倒大リーグボールに執念を燃やす花形は、鉄球を鉄バットで打ち返すという過酷な特訓を行っていた。だがその反動で打撃不振に陥り、遂にベンチウォーマーになってしまう。
一方の星は大リーグボールをひっさげ、連勝を続けていた。
そして迎えた巨人×阪神戦。
序盤から両チームの点の取り合いとなり、またバッキーが王の頭部に死球を当てたことで一触即発のムードに。
一旦は長嶋のホームランによって沈静したかに思われたが、終盤に入って再びゲームが荒れ始める。
巨人はリリーフとして星をマウンドに送るが、阪神は代打で花形を起用してきた。
TVシリーズ79~83話をまとめた劇場版『巨人の星』の4作目。
この年の夏は<東映まんがまつり>で『タイガーマスク』、<東宝チャンピオンまつり>で『巨人の星』がスクリーンで上映されたことになるが、どちらも放送局が同じで製作会社も同じ、ついでに原作者も同じながら配給が東映と東宝に分かれているのが面白い。
上映時間は1時間強だが、とにかく熱い展開。
結末はわかっているし、「そんなバカな」とツッコミどころも満載でありながらも拳に力が入る。
そして初登場の時から一方的に星をライバル視してきた嫌味な男・速水が、この星と花形の死闘を見て改心するという流れもあり、今ではこういうドラマはちょっと作れないだろう。
しかし速水は代走専門だったと思うし、星が二軍に落ちたとしても自分の出番が増えるでもなし。
なんでそこまで拘ったんだろうね。
TVの放送はこの後も大リーグボール2号、3号が登場して1年以上も続いたが、劇場版製作はここまで。
「消える魔球」編とかも見てみたかったし、基本ライバルは花形しか登場せず、左門やオズマに見せ場がなかったのは勿体ない。
ところでこの時点まで大リーグボール1号はほぼ無敵の文字通りの”魔球”だった訳だが、試合開始から全球大リーグボール1号を投げていたら、星は9イニングを27球で完投出来たんじゃないのかな、とふと考えてしまった。
野手がエラーしなければ全員小フライで打ち取れそうだしなあ、なんて。
逆にランナー背負ってのリリーフ登板だと、投球モーションが大きいのでランナーは走り放題?
いや下手に走ってポップフライを打ち上げられるとゲッツーの可能性があるか。





