『疑惑の幻影』(1998)
2025年 12月 09日
資産家ノーマンの娘ジャナが全裸死体となって発見され、ラップシンガーのボビーが逮捕された。ボビーはジャナとの性行為は認めたものの殺人は否定し、敏腕弁護士であるキットを指名する。
対する検事補はキットの元夫のジャック。
ノーマンは次期大統領と目される上院議員ポールと家族ぐるみの付き合いをしており、ジャックもまたポールの支援者だった。
やがてキットはジャナとポールが肉体関係にあったことを突き止めるが、政界に影響力を持つポールの母親から手を引くように脅しをかけられ、また以前キットが無罪を勝ち取ったレナードも執拗に彼女に付きまとう。
釈放された後でキットと肉体関係を結んだレナードは、自分がレイプ犯であったことを自供し、キットに暴力を奮ったことで告訴されていた。
裁判は検察側優位で進められる中、今度はジャナのルームメイトもまた全裸で惨殺され、ボビーは再逮捕されてしまう。
手詰まりの中、ジャナの遺品を調べていたキットはあるものを見つけ出す。
監督はランダル・クレイザー、出演はメラニー・グリフィス、トム・ベレンジャー、クレイグ・シェイファー、ヒューイ・ルイス、ウェイド・ドミンゲス、ジェームズ・モリソン、ニーナ・フォら。
弁護士と検事補が元夫婦ということで、法廷の内外で丁々発止のやり取りが行われるのかと思いきや、せっかくの元夫婦設定はあまり掘り下げられない。
せいぜい旧知の因縁ある相手止まりで、確執があるような、仲間意識があるような、という曖昧な立場で終わってしまったのは勿体ない。
また終始強気のキットだが殆ど良いところなし。
相棒が一生懸命ネタを探してくれたので何とか戦えているが、決め手となったのは匿名の援助と偶然の産物だ。
また元レイプ犯というジョーカー的な存在も用意しているのに、これも活かしきれていない。
実は事件とは無関係なミスリードを誘う役割だったとか、自分の意志を持って事件をかき回そうとしているというようなことでもなく、単に真犯人の駒として使われているだけ。
お話を水増ししているだけだった。
そして最後は伏線らしい伏線もなしにいきなり犯人確保。
消去法でいけばこの人ぐらいしかいないな、程度にしか納得が出来ない。
娘を不憫に思った父親の執念が事件を解決に導いたと言えそうで、主人公は何をしたのだろうか。
この作品もエロティック・サスペンスに分類されるのかも知れないが、メラニー・グリフィスやトム・ベレンジャーが脱いでいる訳ではない。
ただ冒頭で惨殺される資産家の娘と、そのルームメイト役の二人が見事なヌードを披露してくれている。





