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『身代わり忠臣蔵』(2024)

『身代わり忠臣蔵』(2024)_e0033570_07112782.jpg嫌われ者の殿・吉良上野介が江戸城内で斬られ、あの世行き!
斬った赤穂藩主は当然切腹。
だが、殿を失った吉良家も幕府の謀略によって、お家存亡の危機に!!
そんな一族の大ピンチを切り抜けるべく、上野介にそっくりな弟の坊主・孝証が身代わりとなって幕府をダマす、前代未聞の【身代わりミッション】に挑む!
さらに、敵だったはずの赤穂藩家老・大石内蔵助と共謀して討ち入りを阻止するというまさかの事態に発展!?
幕府に吉良家に赤穂藩も入り乱れ、バレてはならない正体が…遂に!?

年末といえば「忠臣蔵」だが、こいつは一癖も二癖もある変化球。
たまにはオールスターを揃えた正統派の「忠臣蔵」も見てみたいもんだが、過去にたくさん作られてるだけに今さらっていうのもあるのかもしれない。

なんかの形で「新要素」ってもんをつけ足さないとみんな見てくれないと思ってるのか、企画が通らないのか。
あ、それ以前に様式美を伴った時代劇を演じられる俳優が、オールスターを謳うほどいないのが最大の要因なのかも。

この映画もきちんとした時代劇芝居(なんかヘンな表現だが)を出来てる人がいない。
いや、コメディだから別にオーソドックスにこだわる必要もないんだけど、一応は「時代劇見てるんだ」という気分にはしてもらわにゃね。
そもそもこの映画の俳優さん、全体的に若すぎないか。
それに個人的には存じ上げない方たちばかりなので、見ていて誰が誰やら、という感じではあった。

上野介は死んじゃって、身代わりになった弟が実は内蔵助と仲良し。
幕府は幕府で、この際浅野家も吉良家も取り潰しちゃえ、と策を巡らすのだが、それを逆手にとって上野介弟と内蔵助が共謀してあだ討ちを成功させちゃおう、という発想は面白かったのだが、前述の通り知らない役者さんばかりだったってこともあるけれど、ストンと落ちてこなかった。

それに「忠臣蔵」でコメディって実は結構ハードル高いんじゃないかな?という気がする。
だって内匠頭が死んじゃったところから始まり、上野介も死んじゃうし、最後には内蔵助ら赤穂浪士の面々もみんな死んじゃうワケで、それを知りながら笑ってられるかというと、それはウ~ン。

もし仮に、全てが壮大な茶番劇でした~! 誰一人死んでませ~ん! 
…というような”明るい”「忠臣蔵」があったなら笑って終れるかもしれないけど、果たしてそれが「忠臣蔵」として面白くなるかどうかは未知数だしなあ。
この映画でもラストに吉良孝証が内蔵助の墓前で泣き崩れるシーンがあるけれど、そこなんだよねえ。

原作は土橋章宏の小説で、『超高速!参勤交代』『サムライマラソン』『引っ越し大名!』などの原作者でもある人。


by odin2099 | 2025-12-13 07:15 |  映画感想<マ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


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