『美しすぎる妻の友人』(2021)
2026年 01月 07日
アリシアとエンリケは、倦怠期を迎えてお互いにどこか距離を感じている若い夫婦。
ある日、妻の友人のカルロタが訪ねてきて、しばらくの間、彼らの家に滞在することになる。
美しく奔放なカルロタに、妻とは違った魅力を感じ、密かに惹かれ始めるエンリケ。
しかし、アリシアとカルロタが性的関係を持っていることを知り、ショックを受ける。
しかも、エンリケは妻を奪ったその女に惹かれているのだ。
性に奔放で大胆なカルロタは、エンリケをも誘惑してくる…。
衝動を抑えられなくなったエンリケは、アリシアの留守中についにカルロタと関係を持ってしまうー。
粗筋を読むとそういうお話だったんだなあと思うのだが、エンリケとアリシアはさほど倦怠期という感じはなく、適度な距離感の「友達夫婦」のように見えるし、カルロタも殊更性に奔放で夫婦をかき回す存在のようには見えない。
アリシアとカルロタの関係も仲の良い友人同士がじゃれ合った延長線上のようにも見受けられるし、カルロタがエンリケを誘惑したというより、二人の関係を目の当たりにしたエンリケが自暴自棄になり、挙句にカルロタに襲い掛かったようにも感じられる。
エンリケはどうやら俳優らしいのだが(カルロタも俳優のようだが、アリシアが何をしているのかは不明)、冒頭で今度の作品で共演する女優であるネリーとも何やら関係を結んでいるような描写があることから、そもそも貞操観念などというものが相当緩んだ連中が何となくつるんでいただけのようだ。
最後はエンリケとアリシアが愛し合う場面で終わるのだが、不倫の果てに元の鞘に収まるのではなく、ごくごく日常の二人の様子を点描しているかのようだ。
結局は何も起こらなかったのと同じである。
監督はアナ・マンセーラ、アリシアはイヴァナ・デ・マリア、カルロタにフィオナ・ムニョス、エンリケ役はマリアーノ・パラシオス、ネリーにアドリアーナ・ヤブレス。
こういう題材だがイチャついてる場面はあれどもヌードシーンは殆どない。
それに邦題ほど「妻の友人」は「美しすぎ」はしないので過度な期待は禁物だ。
上映時間が76分とコンパクトなので見易くはあるが、取り立てて面白味のある作品では残念ながらなかった。
アリシアとエンリケは、倦怠期を迎えてお互いにどこか距離を感じている若い夫婦。




