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『君がいた夏』(1988)

『君がいた夏』(1988)_e0033570_20593196.jpg将来を嘱望されながらも落ちぶれた元プロ野球選手のビリー。
そんな彼の元に、疎遠になっていた従姉のケイティが自殺したとの報せが入る。
しかも彼女は遺言で、彼に遺灰の処理を託していた。
誰にでも一生忘れられない人がいる。
ビリーにとってそれは、年上の従姉であるケイティだった。
故郷へ戻った彼は、彼女は一体どこに埋葬して欲しかったのだろうかと、彼女との思い出の地を辿るのだった。

期待していた程でもなかったけれど、それでも良かった。
ジョディ・フォスターがもう少し魅力的だったらもっと良かったのだけれど、年上の素敵な女性というより老けたおばさんにしか見えなかった。
また、もっとお涙チョーダイ的な暗いドラマかと思っていたら、案外ユーモラスな場面が多く、明るい映画だったのは救いだ。

ということで劇場公開時以来の鑑賞。
当時は老け顔に思えたジョディ・フォスターも、今見ると年下の少年を翻弄する魅力的な女性に映る。
自分も歳を食ったもんである。

お話はビリーとケイティ、二人の関係だけに絞られている訳ではない。
ビリーの両親とケイティの両親、両家族と共に過ごした10歳の夏の思い出に始まり、ビリーと親友のアレンとの関係、アレンが想いを寄せていたロビンとひょんなことから初体験してしまい戸惑うビリー、ビリーの父親の死などを通し、恋に奔放なケイティ、彼女に翻弄されつつも淡い想いを抱いていくビリーの甘く切ない遍歴を描いている。

そして忘れられないのが、デイヴィッド・フォスターの書いたテーマ曲のリリカルな美しさ。
好きな映画音楽を上げろと言われたら、間違いなくこの曲を選ぶだろう。
最後のビリーの選択が今ひとつ説得力に欠けるようにも思うのだが、これを切っ掛けにビリーは再起を果たす、その終わり方は爽やかだ。

主演はマーク・ハーモンとハロルド・ライミスだが、それぞれの少年時代を演じたウィリアム・マクナマラとジョナサン・シルバーマンの好演あればこそだろう。
監督はウィル・オールディスとスティーブン・カンプマン。


by odin2099 | 2026-01-14 21:01 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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