人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『ノスフェラトゥ』(1978)

『ノスフェラトゥ』(1978)_e0033570_20050564.jpgクラウス・キンスキーとイザベル・アジャーニを主演に迎えたムルナウの『吸血鬼ノスフェラトゥ』のリメイク作品で、脚本・監督はヴェルナー・ヘルツォーク
白黒のオリジナル版と違い、リメイク版はカラー作品なので、最初の内は画面が明るいのに戸惑うが、ドラキュラの城へ向かうにつれ寒々しさが増し、画面そのものも幻想的な美しさに包まれる。

主人公はジョナサン・ハーカーではなく、その妻ルーシー(何故か名前が友人と入れ替わってる)の方で、イザベル・アジャーニの病的な色白さと目を大きく見開いた表情が印象的。
またクラウス・キンスキーのドラキュラは、「死ねない苦しみ」を抱えた哀れな人物という側面が強調されている。

物語は中盤までオリジナルに沿って進んでいくが、終盤はかなり違う。
ヴァン・ヘルシング教授は吸血鬼なんぞ信じておらず、船員の不審な死もペストで片付けてしまう。
その分ルーシーが能動的な活躍を見せるが、多勢に無勢。
最後は自ら誘い込むようにドラキュラに身を任せ、ルーシーの血を飲むのに夢中だったドラキュラが気づいた時には時既に遅く、昇った朝日を浴びて絶命。
その時ようやく真実に辿り着いたヘルシング教授がドラキュラにとどめを刺すが、何も知らない警察に殺人犯として逮捕されるという顛末。
そしてラストシーンではジョナサンが第二のドラキュラになってしまうという終わり方だ。

他にも何本か「ドラキュラ」の映画化作品は見ているが、街にはどうやら疫病が蔓延したままのようだし、誰一人救われないというのは初めてかも。
映画化に際してのアレンジでは、定番のパターンの一つなのだろうか。
少なくても自分の好みとは言えない。


by odin2099 | 2026-01-26 20:07 |  映画感想<ナ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31