人気ブログランキング | 話題のタグを見る

『機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方に』

『機動戦士ガンダムUC/episode7 虹の彼方に』_e0033570_20514407.jpg遂に明かされる「ラプラスの箱」の謎。
それは喪われたとされる宇宙世紀憲章のオリジナルを刻んだ石版。
そこには現在知られている憲章にはない、消された条文があった。

メガラニカを訪れたバナージとミネバを出迎えたサイアム・ビストの第一声が「随分長いこと待っていた。たった一つのことを伝えるために」というようなものだったが、はてこの台詞、どこかで聞いたような…?

これは劇場版『地球へ…』のクライマックス、超能力を持った新人類”ミュウ”の長であるジョミー・マーキスシンとの宿命の対決を終えた地球の戒厳司令官キース・アニアンの前に、全てを知る存在として姿を現したコンピュータ・テラの第一声と同じである。

削除された宇宙憲章の条文とは、将来宇宙での生活に適応した新人類が現れた場合、その人物を積極的に政府運営に携わらせるべき、というもの。
だが実際には連邦政府による棄民政策により、地球の残った者=特権階級と宇宙移民との間に格差が生まれ、それが一年戦争となり、今日まで続く紛争の火種ともなった。
もしこの条文が世に知られれば、更なる軋轢の元になりかねない。

『地球へ…』も人工授精によって人類の出産をコントロールしている世界で、地球政府の要職に就くエリートとそれ以外との選別されている。
しかもその中に特殊な因子を組み込んで意図的に現生人類とは別種の存在である”ミュウ”を生み、将来どちらに覇権を委ねるかを後世に委ねた、という設定だった。
構造まで似ているように感じられたので、ふと思い出した次第。

最後まで正体がわからなかったフル・フロンタルだったが、最後の浄化された場面を見てもシャアの怨念や残留思念が形を取ったもの、ということでもなさそうだ。
『Zガンダム』や『逆襲のシャア』を経たシャアの考えとも違うようだし、少なくてもジオン・ダイクンの遺志を継ぐなどと気負うこともない。
ただ自らを「器」と規定しているように、人が求めるシャア像を演じようとしている気配は感じられる。

『Z』以降のシャアはかつての”赤い彗星”に比べて情けなくなった、などという意見も耳にするが、もし『ファースト』のままのシャアが歳を重ねたら……ひょっとしたら本作のフル・フロンタルのようになっていたのかも、とそんな考えも頭を過った。

<過去記事>
https://odin2099.exblog.jp/22013312/
https://odin2099.exblog.jp/27714145/


by odin2099 | 2026-01-28 20:54 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31