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『オーディーン/光子帆船スターライト』

『オーディーン/光子帆船スターライト』_e0033570_21202136.jpg先ごろBlu-rayが発売されたので、そちらで鑑賞。
特に画質が良くなってる感じはないし、オマケのディスクでメイキングビデオである『バース・オブ・スターライト』が付いているものの、本編ディスクには予告編すら収録されていない。
製作会社の倒産騒ぎなどで、そういった映像素材はもう現存してないのだろうか。
むしろメイキングビデオだけじゃなく、日テレで放送された公開前の特番くらい収録して欲しいもんだが、こういうのって破棄されちゃったり、ビデオを上書きされて消されちゃったりするもんなのかな。
あと本編も<改訂版>じゃなく<初期公開版>も選べるようになっていれば良かったんだけど、そっちこそ素材が残ってなさそうだなあ。

物語の舞台は西暦2099年、ということは『宇宙戦艦ヤマト』の100年前。
その割に『ヤマト』より洗練された”近未来”感がある。
『ヤマト』は第二次大戦中の戦艦が元になっているから、良くも悪くも野暮ったさがあるのだが『オーディーン』にはそれがなく、後の『YAMATO2520』も『復活篇』も、どっちかというと『ヤマト』より『オーディーン』の延長線上にあるので、『完結編』と『復活篇』が素直に繋がって見えないのがちと困りもの。

そのミッシングリンクたる『オーディーン』だが、では『ヤマト』の前史として『オーディーン』を見られるかと言ったらそれは「No」だ。
100年前に重力遮断航法を可能にし、木星圏内まで勢力圏に治めていた地球が、あそこまでガミラスに遅れを取るとは思えないし、更に言えばその半世紀近く前の西暦2052年に、ゴドム人工惑星を退けた戦略空母を所持出来たほどの軍事大国化した地球なのだから尚更である。

――などという与太話は置くとしても、だからこそこの作品は非「ヤマト」作品として成功して欲しかったなあとは思う。
今では知る人ぞ知る「ヤマト」の付属品というか、本家本元が作った亜流作品という扱いにしかならないのが勿体ない。
「夢よもう一度」で作られた作品なんだろうけれど、こっちもこっちで勝手に夢を見ていただけに・・・。

見る度に色々と気になる点はあるのだが――
先ずは、一番規則やら仕来りやらに厳しそうなボースンが、最初にあきらを認める点。
そもそも最終選考で教官を殴り、選抜から外された癖に勝手に乗り込んでくるようなトンデモな男なんである。
「面白そうな奴」の一言で片付けていいものか?

続いて、早々にメイン格と思われるキャラが退場し、その後もしばしば乗組員が犠牲になること。
スターライト号の乗員て少ないのに、そんなに殺しちゃって大丈夫?
帰ってこられるの?と心配になる。
帰路には生存していたオーディーン人でも、新乗組員として補充するつもりだったのだろうか。

そしてヒロインのサラ。
わがまま一杯のプリンセスだが、言動に首尾一貫性がないぞ、と。

ただ『ヤマト』や『ブルーノア』に比べ、宇宙を舞台にした海洋冒険モノという気概は伝わってくる。
例えばスティーブンソンの『宝島』とか、ああいった海を舞台にした冒険小説のSF版をやりたかったんだろうなあ、ということ。
そこがプロデューサーの、最後まで譲れない拘りポイントだったのだろう。


by odin2099 | 2026-02-09 21:22 |  映画感想<ア行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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