『大地震』(1974)
2026年 02月 26日
実際にロサンゼルスを襲った地震をモデルに作られたというパニック映画で、製作総指揮はジェニングス・ラング。主演がチャールトン・ヘストンとジョージ・ケネディなのは『エアポート’75』と同じで、この2作品は同時期に作られた。
他にエヴァ・ガードナー、ローン・グリーン、ジュヌビエーブ・ビジョルドが出演し、監督はマーク・ロブソン、音楽はジョン・ウィリアムズ。
30年ぶりに見返したけど、意外に細かい場面を覚えていた。
序盤から小さな地震が頻発し、これは大地震の前触れだ、警告すべきだ云々、といってる間に大地震は発生してしまう、という展開の早さ。
この手の作品だと最初に警告する人がいても、それを楽観主義や事勿れ主義、頭の固いお偉いさんが握りつぶしてから地震が起こるというのが定番だが、この作品はそこら辺をすっ飛ばしている。
ただメインストーリーになるのが、建設会社の技師で次期社長候補である主人公と、社長の娘であるその妻との冷え切った夫婦関係と、主人公の事故死した同僚の未亡人との三角関係だったり、周囲から馬鹿にされていたスーパーの店員が、緊急事態で軍に招集されると途端に狂気に囚われて暴走を始めたりといった「人間ドラマ」なので、映画全体のテンポとしてはあまり良くない。
それに国産映画で散々地震災害のシーンを見てきていると、本作の描写はなんか違うなあと感じてしまう。
物語は余震で倒壊したビルから、閉じ込められた人たちを何とか助けようと奮闘する主人公たちの行動で幕。
これからもまだまだ余震は続くだろうし、二次災害、三次災害もあるだろうがそこまで触れていないし、メイン格のキャラの何人かの生死は不明のまま。
そして主人公も結局未亡人ではなく妻を助けに戻り、地下水の濁流に飲まれて姿を消すという終わり方なので、ちょっとほろ苦い幕切れだ。





