『ジョーズ-1.0』(2025)
2026年 03月 12日
幼い頃にサメに襲われて父親を亡くしたヒロインは、海に対するトラウマがあったものの、長じて祖父に倣って海洋学者になり、海を克服するべく父の命日に夫とダイビングを楽しむことに。ところがダイビング中にホオジロザメが現れ、仲間の一人が襲われる。
そこへ通りがかった船に助けを求めるのだが、それに乗っていたのは麻薬密輸団。
海中に投下した麻薬を回収しようとしていたのだった…!
既に『シン・ジョーズ』という邦題を付けられた作品があったけれど、今度は『マイナス・ワン』ときたもんだ。
お話は無理矢理ピーター・ベンチリー作品にこじつけて説明するならば、『ザ・ディープ』の味付けに『ジョーズ』をまぶしたような感じ。
サメの恐怖を描くというよりも、お宝を巡って主人公と悪人が入り乱れるアクション・サスペンス映画だ。
原題は”INTO THE DEEP”で、監督はクリスチャン・セスマ。
出演はスカウト・テイラー=コンプトン、カラム・マクゴーワン、ジョン・セダなんかに混じってスチュアート・タウンゼントなんかが出ているが、なんといっても注目すべきはあの『ジョーズ』のリチャード・ドレイファスが出ていることだろう(しかもカメオじゃなくて出演時間はかなり長い)。
ということからもわかるように、パロディやギャグではなく、大真面目に作られた映画なんである。
悪人は最後にはサメの餌食になるし、主人公の友人たちもあっけなく犠牲になるし、エンドクレジットではリチャード・ドレイファス本人が出てきてサメの保護を延々と訴えるという、極めて崇高なメッセージ映画と化している。
途中でヒロインが絶体絶命のピンチを回避するのだが、その瞬間は神々しいばかり。
何故回避できたのかはサッパリわからず、神秘的な未知なるフィールドでも出現したのだろうか。
そして死んだ?と思われた主人公の友人も、ラストにちゃっかり生き延びて出てくるし、ここにも何やら得体の知れないメッセージが隠されていたのかもしれない。
悪人もバカばっかで、殆ど自滅しちゃう展開なのも自浄作用か。





