『ロスト・ワールド』(1925)
2026年 03月 31日
世界初の”特撮映画”ではないが、世界初の”怪獣映画”と呼んでも差し支えないだろう。アーサー・コナン・ドイルの小説をハリー・O・ホイトが監督、出演はベッシー・ラヴ、ルイス・ストーン、ウォーレス・ビアリー、ロイド・ヒューズ、アルマ・ベネット、アーサー・ホイト、特撮は後に『キング・コング』を手掛けるウィリス・H・オブライエンが7年がかりで撮影したという超大作。
とにかく100年以上前の映画なんである。
これを見た当時の観客が、実際の恐竜を撮影したフィルムだと信じて疑わなかったという逸話もわからないでもない。
恐竜の動きもスピーディでダイナミックだし、カメラがあまり恐竜に寄らないのも、むしろドキュメンタリーっぽさが出ていてリアルにさえ感じる。
ただ正直言って映画としてはあまり面白くない。
元々は102分あったそうだが、現存して世に一番出回ってるのは68分の短縮版。
例え102分でも、あの小説を映画にするとなるとかなりダイジェスト臭が強くなると思われるが、68分では人間関係の整理も上手く付かず、サクサク進むというより見ている側がともすれば置いてけぼりを食らってしまう。
それに、どうしても”今日の眼”で見てしまうというのもあるだろう。
30年ぐらい前に一度見ているはずだが、何のメモも残していないし物足りなかったのだろうな。
そして今回見たヴァージョンで一言申し上げたいのは音楽。
オリジナル版は無声映画だから音楽なんか付いていないのだが、今はクラシック音楽などを宛がったものが流通している。
このDVD版はこの作品のために書かれたと思しきBGMが被さっているのだが、これが画面(場面)に全く合っていないのだ。
これがもう少し何とかなっていれば、あるいは活弁士が付いていたら、もしかしたらもっと愉しめたのかも知れなかったのだが…。
特に何も触れてないので伴奏は付いてたと思うけど、特にどうのこうのは思わなかった。同じ伴奏かどうかも分からないですけどね。
VHSやDVDなどソフトも何ヴァージョンかありますし、配信も色々あるようで、それぞれのヴァージョンによって文字通りの無声のものもあれば、クラシック音楽などを当てていたり、オリジナルの音楽を付けたりと様々なようです。
今回見たのと以前見たのとも多分別ヴァージョンだったはずで、前回は何か出来合いの音楽が流れていたような記憶が…。
どうせならハンス・ジマーとか呼んできて、画面に合わせた新曲作ってもらったら凄かろうに。





