『モービウス』
2026年 04月 15日
モービウスの口からヴェノムの名前が出たり、ラストでいきなりヴァルチャーが姿を見せたと思ったら、今度はスパイダーマンの名前を出しながらモービウスに共闘を持ちかけたり、<MCU>の初期作品――例えば『アイアンマン』や『インクレディブル・ハルク』の頃のワクワク感を与えてくれはするのだが、そういった付加価値を取り除いてしまうと純粋な映画としてはどうもねえ。マーベルというかソニーとしてはこれをヒーロー映画、もしくはアンチ・ヒーロー映画として売ろうとしているのだろうけれど、やってることは吸血鬼映画。
途中で名前が引き合いに出されていたけれど、要は「ドラキュラ」物の変形に過ぎない。
そこに新風をもたらす(差別化を果たす)のがスパイダーマン要素だったのだろうけれど、結局はスパイダーマンを作中に上手く取り込めなかったのが痛かった。
そしてこの後も<SSU>は『マダム・ウェブ』、『ヴェノム/ザ・ラストダンス』、『クレイブン/ザ・ハンター』と続いたにも関わらず、モービウスともヴァルチャーともスパイダーマンとも関連付けることをしなかった(出来なかった?)ので、せっかくの伏線も単なる楽屋落ち的なお遊びシーンにしかならなかったのは残念だ。
他の<SSU>作品だけじゃなく、<MCU>作品群ともクロスオーバーするチャンスだったのに…。
<過去記事>
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