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『アギト/超能力戦争』(2026)

**** ネタバレ注意! ****

『アギト/超能力戦争』(2026)_e0033570_16440467.jpg25年ぶりに不可能犯罪が発生。
だがGユニットには解散命令が下っており、氷川誠は北條徹の婚約者殺害犯として受刑の身。
更に津上翔一の元を訪ねた小沢澄子は、翔一の口からアギトの能力を失ったことを告げられる。
自ら事件の真相を突き止めようと警察を辞め、私立探偵となっていた北條に助力を求めた小沢。
更に翔一の手助けで氷川を脱獄させるが、不可能犯罪を起こしていたのはアンノウンではなく、アギトとギルスに酷似したギルアギトだった。
その背後にいたのは死んだはずの木野薫で、彼はギルスの死体からアギト因子を取りだし、末期の病に苦しむ患者に投与し、超能力者を生み出していたのだった…!

『仮面ライダー』55周年『仮面ライダーアギト』25周年のWアニバーサリー作品で、Vシネクストではなく一般映画扱い。
といっても予算が特別跳ね上がってるようには感じられない、いつもの『仮面ライダー』映画だ。

『仮面ライダーアギト』は前にも書いたと思うけど夢中になって見ていたTVシリーズで、そこから派生した劇場映画もTVSPもその瞬間瞬間は愉しんだのだけれども、終ってみるとこれらに整合性がなく、みんな違う世界線のお話だと思うしかなくてガッカリしたものだった。
今回の映画は一応TVシリーズの25年後ってことらしいけれど、引用されてる回想シーンは劇場版のものだし、そのあたりはどう解釈したら良いものやら。

アンノウン復活を匂わせておきながら、神の仕業ではなく人造的に超能力者を生み出していた今回のラスボスは木野薫。
なんでこの人が生きてるのかの説明は一切ないし、闇落ちした理由も不明だ。
またアギト因子はギルスの死体から取りだしたとのことだが、葦原涼の死も木野の口からさらっと語られるだけ。
劇中人物の誰も涼について一言も触れないのは不自然すぎるし、いくらなんでも可哀想すぎるだろう。

翔一はアギトへの変身能力を失ってるはずだが、クライマックスでは唐突に変身。
でも何故能力が戻ってきたかの説明はないし、最後にライダーキックを繰り出そうとするものの、パワー不足で戦えなくなるのも意味不明だ。

美杉家は翔一の経営するレストランの客として頭と終わりに顔を出すだけで物語には一切絡まない(真魚ちゃんは誰かと結婚してるらしいけど、現在は別居中とかいう謎説明も入る)し、25年ぶりに顔を揃えたその他レギュラー陣も正直いって見ていて辛い方々も。

まあ『アギト』のその後として「見たいもの」じゃなかったし、サブタイに「超能力戦争」とあるような大掛かりなものじゃないし、お話にも納得いってないというか不満しかないのだけれど(せめてアギトが復活する場面には主題歌流してよ)、同窓会の余興だと思えば腹も立たないというか諦めの境地。
新キャストのゆうちゃみも可愛かったし、G7の装着シーンはまんま『アイアンマン』で苦笑するしかなかったし、相変わらず氷川君はお箸で豆腐が掴めないし。

ラストは、一応はハッピーエンドと呼んでいいものか。
事件を解決したものの、脱獄、幇助、器物損壊、公務執行妨害、脅迫等々の罪を重ねまくった面々が、みんなで仲良く出頭しましょう、というところで終るというのも『アギト』らしいといえばらしいか。

ちなみに『アギト』といえば焼き肉で、この映画にも終盤にみんなで焼き肉を食べに行くシーンがあるのだが、ロケは『アギト』縁の人が経営するお店で行われたようだ。
そしてそのシーンでは、どっかで見たことあるような顔の店員さんがチラっと映るカットもあるのはファンサービスなんだろうな。


Commented by ふじき78 at 2026-05-05 00:28
普通の人と言うか、普通以上に不器用な男が努力の力で異形を倒すと言う基本コンセプトは好きなのだけど、映画のスケールが村規模の話なのが仮面ライダー映画ですね。ラスボスの変なデザインは困ったなあ。
Commented by odin2099 at 2026-05-05 06:37
> ふじき78さん

あれ、アギトの1フォームのカリカチュアなんだけど、別に普通にアナザーアギトの進化形態でも良かったような。
あと、氷川くんの滑舌が若干怪しかったのは当時を彷彿とさせた…わざと?
by odin2099 | 2026-05-03 16:46 |  映画感想<カ行> | Trackback | Comments(2)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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