『海底都市』(1971)
2026年 05月 14日
西暦2053年、大西洋沿岸で地震が頻発していた。そこでフォートノックスに貯蔵されている金塊と放射性物質を海底都市へ移送する計画が立てられ、大統領直々の命によりマシューズ提督が海底都市に派遣されることになった。
だが海底都市の設計者でもあったマシューズは招かれざる客だった。
というのも共同設計者で親友でもあったホームズの事故死は、名声を独り占めしようとしたマシューズの仕業だと信じられていたからだ。
歓迎してくれたのはマシューズの弟で貯蔵庫の担当ブレットや、水棲人間のアギラ博士、秘書のエレナら一部の人間で、特にかつての部下だったパターソン司令官や、ホームズの未亡人リアらは不信感を隠そうともしない。
そんな時、ホームズの時と同様の事故が起こり、パターソンが窮地に追い込まれてしまう。
アーウィン・アレンが原作・製作・監督を務めたSF映画で、出演はスチュアート・ホイットマン、ローズマリー・フォーサイス、ロバート・コルバート、バーデ・ベニング、スサナ・ミランダ、ポール・スチュワート、ウィット・ビッセル、ロバート・ワグナー、リチャード・ベイスハート、ジョセフ・コットン、ジェームズ・ダレン、シュガー・レイ・ロビンソンら。
元々はテレビ用映画、というよりもTVシリーズのパイロット版として作られたものを、アメリカ国外では劇場公開したという代物だそうで、アレンが手掛けた他のTVドラマの小道具が流用されたり、アレン作品の常連俳優が大挙出演していたりという楽しみ方が出来るようだ。
映画はともかく詰め込みすぎ。
まず事故だと思われていたのは、全て金塊を強奪しようとする一味の計画だということが早い段階であっさり明らかにされ、コイツらは一体どうするんだろう?というお話がある。
そしていつ大地震が発生するかわからないから金塊その他を早く海底都市へ運び込もうとするが、提督への不信感からそれに反対する連中の対立というタイムサスペンスもある。
これが終盤になるといきなり小惑星が地球に接近!
このままだと落下して海底都市も大きな被害が起きるぞ、どーする?!
というお話にすり替わり、強奪団も想定外の事態が次々と起こるので「俺やーめた!」なんていうヤツも出てきたり、というドタバタ騒ぎが加速する。
実はこれも小天体衝突系のパニック映画だったわけだ。
そして誤解の解けたリアと提督との間に淡いラブロマンスなんかが生まれたり……これを1時間半でやるのだから忙しない。
セットやミニチュアは安っぽいし、70年代に作られた作品としては古くさい気もするけれど、盛り込み過ぎな分退屈はしないかな。
50年代60年代のSF映画好きならば、案外イケるかも。
それにしてもパイロット版の割に、一通り事件は全部解決してるよね。
シリーズとして引っ張る要素が見当たらないなあ。





