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『リング』(1998)

『リング』(1998)_e0033570_19582890.jpg主人公の浅川を女性に代え、高山を別れた夫にするなど原作の改変度はかなり高いが、これによって物語が簡略化され登場人物も整理されたのは好結果につながった。
しかしながら、問題となるビデオの映像を変え、貞子というキャラクターをも別物にしてしまったのは、これ単独の作品なら兎も角、続編の『らせん』も同時上映されることを考えるとあまり得策とも言えない。
そういう意味でこの2本立て、興行的には成功したが作品的には成功したとは言い難いのではないだろうか。

ところでこの作品、新感覚ホラーとして持て囃され場内でも悲鳴が聞えたが、世間が騒ぐほど怖さは感じなかった。
『女優霊』もそうなのだが、どうもこの監督の感覚とは相容れないようだ。

以上、「しねま宝島」より転載。

追悼・鈴木光司
<ジャパニーズ・ホラー>ブームの火付け役となった作品を久しぶりに見直してみた。

実のところ貞子の死が、呪いのビデオ誕生にどう結びつくのかはサッパリわからないのだが、原作を刈り込んで謎解き要素を減らし、得体の知れない恐怖から何とか逃げようとする主人公のお話に絞り込んだことで、映画としての面白さは増したように思う。

先に作られたテレビのスペシャルドラマ版が、その善し悪しは兎も角として比較的原作に忠実だったこともあり、この映画版では原作との違いが気になってしまったが、もう30年近く経ってのこと今更気にはならず、95分というコンパクトさもあって愉しめた。

それにしても原作はシリーズ化されてホラーよりもSF色を強め、テレビドラマに映画に最近まで何度も映像化され、更に歌舞伎に取り上げられるようになるとは当時は想像も出来なかった。


by odin2099 | 2026-05-16 20:00 |  映画感想<ラ行> | Trackback | Comments(0)

悪文礼賛


by Excalibur(エクスカリバー)
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