『エスパー魔美/星空のダンシングドール』(1988)
2026年 06月 11日
ふとした切っ掛けから「こけし座」という人形劇団のメンバーと知り合った魔美は、子供たちに夢を与える姿に感動する。そんな折り魔美は、人形を捨てられて泣いているめぐみという女の子と出会い、人形を探してあげる約束をするのだが、実は人形はめぐみの父親がわざと捨てたものだった。
半年前に母を亡くしためぐみは、母の手作りの人形以外には心を閉ざしてしまい、心配した父親はそれを矯正しようとしていたのだが、それが逆に彼女の心を更に頑なにしてしまった。
そこで魔美は劇団のメンバーに相談し、人形劇を通じて見事にめぐみの心を取り戻すのだった。
だが劇団の経営は厳しく、また稽古場にも地上げ屋が押し寄せ立ち退きを要求するなど解散寸前に追い込まれていた…。
TVシリーズのスタッフがスライドして作られた『エスパー魔美』の劇場版で、30年ぶりくらいの再鑑賞。
原恵一監督のデビュー作にあたる。
「信じれば夢は叶う」式の甘々なお話だが、偶然や棚ぼたではなく、魔美が強引に力尽くでハッピーエンドを引き寄せてるような展開は嫌いじゃない。
幾つかの細かいエピソードに分かれていて、それが一見するとバラバラのように見えがちだが、最後にはそれが一つに結びついていくのには安堵感があるし、また映画ではTVのオープニングテーマとエンディングテーマを逆にしていて、ラストシーンを「テレポーテーション/恋の未確認」で締めくくるのはなかなか良いなと思う。
しかし『エスパー魔美』は原作に準じた実写化はもちろん、アニメでのリメイクや再放送も今じゃ難しいだろうな。
画家である父親が娘をヌードモデルにして絵を描いてるという設定は、いくらなんでもアウトだろう。
ちなみにこの映画版にはそのシーンは出てこない。
テレビでは暈かしていて、映画で解禁というパターンはよくあるのだが…。





