『ぼくは王さま』 寺村輝夫
2006年 05月 28日
寺村さんといえばン十年前、幼稚園か小学校の頃だったと思いますが、この『ぼくは王さま』を夢中になって読んでいたことを思い出します。
そんなに何度も繰り返して読んだという記憶はないのですが、最近その中の1エピソードがやたらと思い出され、もう一度読んでみたいなと思っていた矢先のことでしたので驚きも一入。さっそく本屋に行ってみたのですが、ところがなかなか見つからなく、何軒も探し回る羽目になったのはちょっぴり寂しかったですね。

この本には「ぞうのたまごのたまごやき」、「しゃぼんだまのくびかざり」、「ウソとホントの宝石ばこ」、「サーカスにはいった王さま」の4つのお話が収められているのですが、そのどれもにしっかりと覚えがあって、我ながら記憶力の良さに感心・・・というか、それだけ何度も読み返したのでしょうね、やっぱり。
また、どのお話も面白く、何か小さい頃にタイムスリップしたかのような気分を味わいました。
それにしてもシリーズ化されていたことは知っていましたが、10何冊もの長大なものになっていたとは知りませんでした。
あの王さまが、その後はどんな冒険(?)を繰り広げているのかはちょっと興味ありますが、かといって揃えるところまではいかないでしょうね。
また、寺村さんは77歳だったそうですが、意外に若いんだなぁというのが率直な思いです。なにせ自分にとっては大昔(!)に読んだ本の著者ですから、もっと年配の方なのかな、なんて勝手に想像していたのです。
ともあれ、幼い頃の自分に多大な影響を与えた寺村さんのご冥福をお祈り致します。

『ぼくは王さま』というシリーズの本、 多くの人が、一度は子供のときどこかで目にしたことがあると思います。 その王さまシリーズの著者、寺村輝夫が先日亡くなったというニュースを見て、 久しぶりに私もこのシリーズのことを思い出してとても懐かしくなった。 このシリーズ、いわゆる児童向けの本なんだけれども、 子供の憎めないわがままさや傲慢さや、思慮の浅さを王さまに、 そして、そんな子供に振り回され、時にはたしなめる大人達を 王さまの周りの家来たちに投影して、コミカルに描かれたこの作品。 私も好きで結構集めたな...... more

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寺村輝夫さんが書かれた物語じたいがとても好きだったので
「ぼくは王様」のほか、寺村さんの作品はよく読んでいました。
内容は鮮明には思い出せないのですがとても好きでした。
ストーリーはもちろん太めな線で描かれた王様のイラストも
よかったです。
このシリーズはこの一冊しか読んでいないと思いますし、
他の寺村さんの作品を読んだかどうかも記憶にないのですが、
何故だかこの作品だけは強く印象に残っています。
ちょっと不思議なんですが・・・。