『裸のマハ』(1999)
2006年 05月 29日
そしてモデルとされていたアルバ公爵夫人の不可解な死は、はたして自殺か、それとも他殺なのか?
19世紀のスペインを舞台にしたミステリー仕立ての作品で、脚本・監督はビガス・ルナ。日本では2002年になってから公開された。
スペインの宮廷画家のゴヤ、ゴヤと愛人関係にあった社交界の華アルバ公爵夫人、公爵夫人のもう一人の愛人ゴドイ宰相、そのゴドイ宰相が政略結婚した相手であるチンチョン伯爵夫人、それにゴドイのもう一人の愛人ペピータ、そしてゴドイは更に公爵夫人と対立する王妃とも関係を持ち・・・という具合に複雑な人間関係が描く色模様は、多少なりとも世界史や美術史の知識がないと辛い面もあるが、何となく見ているだけでも画面の美しさには惹き込まれてしまう。
ミステリーとして見るならば、謎解きの部分が曖昧にぼかされすぎているが、観客一人一人の中にはその人なりの答えが用意されているものと思われる。
なお、日本ではペピータを演じたペネロペ・クルスの主演扱いだが、実際の主演はアルバ公爵夫人を演じたアイタナ・サンチェス=ギヨン。
またペネロペ・クルスのヌード・シーンに期待している向きもあるかと思うが、露出はかなり抑え気味なのでエロティックさは殆ど感じられない。そうはいっても、本作のペネロペ・クルスはかなり妖艶ではあるのだが。
ペネロペ・クルス、 アイタナ・サンチェス=ギヨン 出演 ビガス・ルナ 監督 「裸のマハ」 スペインの宮廷画家ゴヤの名画 「裸のマハ」にまつわるサスペンス。 どろどろです。 愛憎・嫉妬が入り乱れて、スペイン宮廷版「大奥」という感じでしょうか。 いやらしいんです。 いやらしいって、いわゆるいやらしいというのと、みんな腐ってんなーといういやらしさ。 両方。 その辺りは良く描かれてるんじゃないでしょうか。 宮廷の装飾や衣装はきれい。ペネロペのボディも拝めるし、映像は...... more
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1999 フランス,スペイン 洋画 ミステリー・サスペンス 作品のイメージ:ドキドキ・ハラハラ、ためになる 出演:アイタナ・サンチェス=ギヨン、ペネロペ・クルス、ホルヘ・ペルゴリア、ジョルディ・モリャ 劇場で鑑賞した作品。スペイン宮廷の中のドロドロとした人間関係・・ゴヤがこんな中で絵を描いていたとは。 ... more