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『奇岩城』 モーリス・ルブラン

言わずと知れた<アルセーヌ・ルパン>物です。ハヤカワ文庫から新訳版が出た!というので飛びついたのですが、あれ?これって1作目じゃなくて「第一長編」だったのか・・・(苦笑)。それに去年、映画『ルパン』公開に合せて既に2冊出版されていたことをすっかり忘れてました。その時、「よぉし、新訳本が出るんなら、そっちで揃えちゃおうかな」なんて思ってたくせに・・・。

『奇岩城』 モーリス・ルブラン_e0033570_2041457.jpgで、気を取り直して読みました。なんせ”シリーズ最高傑作!”なんて言ってる人もいるくらいだし。
そして「なるほど」。確かに面白いですね、これは。
実質的な主人公はイジドール・ボートルレという高校生で、彼がシャーロック・ホームズもかくや、という名推理ぶりを見せてくれ、稀代の怪盗アルセーヌ・ルパンを追い詰めていきます(ホームズ自身も引き立て役として引っ張り出されてます)。しかし流石はルパン、イジドール君の更に上手を行き、これにまたイジドール君が果敢に挑んでいく、という展開が繰り広げられていきます。
<ルパン>物を本格的に読むのはこれが初めてだったんですが、随所にデジャヴを味わったのは、おそらく小学生の頃にポプラ社の南洋一郎版を色々貪るように読んだからでしょうね。この作品そのものを読んだかどうかは覚えていないのですが、きっと読んだんだろうなぁ・・・。
by odin2099 | 2006-06-05 23:35 | | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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