『オーメン』(1976)
2006年 06月 06日
私と同年代の人ならば「映画館へ見に行ったよ」という人もいるであろう、ホラー映画の大ヒット作。でも人一倍怖がりの私にはとてもそんな勇気はなく、公開から10年くらい経ってようやっとTVで見たのが最初。更にまた10年くらい時間をおいて、ビデオでノーカット版を見直すのが精一杯だった。・・・と「しねま宝島」に書きましたが、いよいよこの新世紀にリメイク版が公開されます。劇場に足を運ぶかどうかはわかりませんが、いずれビデオなり何なりで観るでしょう。
映画館の暗がりの中、大スクリーンで見るのとは違って当然迫力は半減するし、またその間の技術的進歩の前には、当時の観客を多いに怖がらせた特殊技術もチャチに見えてくる。けれども、それが自分にとっては丁度良いホラー度に薄められ、また怖がる度合いが減った分だけストーリーに集中できたのは好結果だった。ホラー・ファンには「邪道だ!」と一喝されてしまうだろう感覚だけど。
さてこの作品、『ローズマリーの赤ちゃん』や『エクソシスト』のあやかり企画であることは明白なのだが、単なる二番煎じに終わらなかったのは、リチャード・ドナーのエンタテインメントに徹した演出ぶりと、それを盛り上げたジェリー・ゴールドスミスの音楽、更にグレゴリー・ペックというスターが主演したことによる大作感というか風格によるもの。
「ヨハネの黙示録」に語られる<反キリスト>を主人公とした一種の宗教映画の側面を持っていることも、キリスト教圏に住まう人には身近な恐怖なのだろう。
好評を受けてシリーズ化されるが、2作目は残念ながら1作目の焼き直しの感が強く、完結編を謳った3作目ではやや持ちなおしたかなと思う場面はあるものの、結局は著しくスケールダウンしてしまってファンを失望させた。更にTVMとして4作目が作られた(日本では劇場公開された)が、これは殆どリメイクに近い内容で新展開を見せるには至らなかった。世紀末には是非とも壮大なスケールを持って<ハルマゲドン>映画として復活して欲しかったものだが・・・。
その前に、ということでオリジナル版を観直しましてみましたが、やっぱり面白いですね、これ。
今回は数年前にTV放映された時にエアチェックしたビデオで観ましたが、やはり薄味の方が自分にあっているみたいです(苦笑)。
(原題:THE OMEN) 【1976年・アメリカ】DVDで鑑賞(★★★★★) 悪魔の子供ダミアンの恐怖を描いた3部作。 この作品はそのシリーズ第1作目となるオカルト・サスペンス映画。 6月6日午前6時。イタリアの病院でアメリカ外交官ロバート・ソーン(グレゴリー・ペック)は悲しみに暮れていた。妻キャサリーン(リー・レミック)が産んだ子供は、直後に死亡してしまったのだ。同じ時刻、この病院でもう一人の男の子が生まれる。母親は不幸にも出産と同時に息を引き取る。ロバートは他に身寄りがない男の子をダミアンと...... more
ホラー映画洋画 ホラー映画初心者のすけきよです。いよいよ8位のオーメンです。 オーメン 製作30周年記念 コレクターズ・エディションデイビッド・セルツァー リチャード・ドナー グレゴリー・ペック 20世紀フォックス・ホーム・エンターテイメント・ジャパン 2006-11-03..... more
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やっぱり、今日はこれですよね。
おいらも忘れることのないくらいインパクトありましたからね。
どうもです♪
やっぱり「この日」かなぁ、と思って狙ってみました(笑)。
もっとも新作のほうを観に行ければ良かったんですが・・・。
それにしても今年新作が公開される『オーメン』も『スーパーマン』も、
どちらもシリーズ一作目の監督はリチャード・ドナーなんですよね。
これも不思議な縁?
偶然なんでしょうけれど、面白いですよね。
ずーっと後になってからサントラをゲットしました。でも、とてもじゃないけど、いまだに夜聴くことは出来そうにありません。(笑)
リメイク版もついに公開されましたね。
オリジナル版がとんでもなく怖かっただけに期待も大きいのですが、実際のところリメイク版の評判ってどうなんでしょう??
ど~も♪
ジェリー・ゴールドスミスの音楽は欠かせませんよねぇ。
僕もサントラ持ってますけど、やっぱり夜に一人では聴けません(苦笑)。
『オーメン4』では音楽担当者が別なんですが、それでもあのテーマ曲は流用されてました。
今回は亡くなられてしまったこともあって別の方が担当してますけれど、
どんな雰囲気になっているのでしょう?
映画そのものは、色々な感想を読むとあまり否定的な意見はないみたいですね。
ただ、良くも悪くもリメイク版で、それもかなりオリジナルに忠実なリメイク版とのこと。
つまり新鮮味は感じられないようですが、さてどうしようかなぁ。
映画館じゃ怖いからビデオ待ちかなぁ、やっぱり・・・。
子供の頃テレビで見たときにはすっごく怖いイメージだったのですが、細かいところは全然覚えていませんでした。リメイク公開に伴い復習の意味を含めてみてみましたが、子供の頃に感じた怖さと違う怖さを感じました。
悪魔が無邪気な子供の姿をしているところと、乳母が怖かった・・・
子供の頃は全部が怖かったのに(苦笑
記者がガラスで死に至るシーンの描写は秀逸
昔見た作品を大人になってからじっくり腰を落ち着けて見るのもいいものですね。
借りて見るか、それともBOXで買っちゃおうか、と思案中。
怖いのダメなんですが、なんかこの作品は別格という感じ。
やはり「聖書」に関心があるからでしょうかね。
『エクソシスト』シリーズはイマイチなんですけど・・・。
以前観た作品を、時間をおいて観直すと新たな発見があったりして面白いですね。
大好きだった作品が凄くつまらなく感じたり、反対にどうしてもノレなかった作品を妙に気に入ってしまったり・・・。
レビュー数666本目だからという単純過ぎる理由で観直してみたんですが、まぁ「こんなもんだったかなぁ。。。」って印象が。
ゴア描写ばかりが派手な2は結構好きなんですが^^;
なんせ自分もこの記事、2006年6月6日の6時6分にUPしてますから(笑)。
ベタですが、999本目には是非『銀河鉄道999』を。
2作目以降も観直そうと思いつつ、ずーっと来てしまいました。
だいぶ忘れかけてるから、今見ると結構楽しめるかな。