『宇宙戦艦ヤマトIII/太陽系の破滅』(1983)
2006年 06月 08日
ただその際に結末が改変され、当初は打ち止めの予定だったシリーズの続行が決定、パート3への橋渡しとしてTVスペシャル『新たなる旅立ち』が作られることになり、その後に劇場用の『ヤマトよ永遠に』が作られています。
それらの作品を受けたこの『ヤマトIII』はタイトルこそ『3』ですが、人によって数え方に違いがあるでしょうが、概ね4番目か5番目に位置するエピソードということになります。
これまでのシリーズの流れとは一線を画し、ガルマン帝国とボラー連邦、銀河を支配する2大勢力の抗争に巻き込まれたヤマトが、異常膨張を始めた太陽の影響で地球の寿命があと1年と差し迫る中、人類が移住可能な惑星を求め、探査航行に出発するという物語です。
長い枕はこれくらいにしておきますが、本来ならこのシリーズについては色々語りたいことがあります。
なんで古代艦長は砲術科志望の新乗組員の土門を、本人の希望を無視して炊事科勤務にしたのかとか、シャルバート星の理念はわかるものの、そのガンジーばりの無抵抗主義はピンとこず、「ヤマト」というシリーズ全体でもその主張は浮いているとかまだまだあるのですが、今回は総集編について、ということでそれは別の機会に譲りたいと思います。
さて、『ヤマト2』の総集編は、設定をかなり変更した上で台詞やナレーションを録り足し、BGMを全面的に入れ替えることによって、単なるダイジェストではない新規作品としての意欲が感じられる出来栄えになっていましたが、この『3』の総集編は基本的には本編のフィルムをそのまま繋いだという構成です。
ちなみに本サイト内のコンテンツ「お茶の間」には、相方さんのレビューが載っていますので、そちらもどうぞ。
総集編って得てして物足りなくなりますね。「ヤマト」の劇場版第1作は驚くほどいい所がカットされていた記憶があります(笑)Ⅲもそんな気が・・・
Ⅲですが、テレビシリーズでは1作目と同じくらい好きです。新しい乗組員達が、古代君達の新人時代を彷彿とさせて活気があるシリーズだった気がするんですが。完結編まで乗っていてほしかったな。
確かに、あまりⅢを知っている人はいませんねぇ。
その結果、最終回間近で一挙に物語にけりをつけようとしているのが勿体無くて・・・。
土門や揚羽も、もうちょっと活躍させて欲しかったかなぁ。
他の面々、坂東や坂巻、仁科、赤城、雷電らは確か『完結編』にもその他大勢として出ていたような(苦笑)。
まさか、雪の中から発信させるとは・・・。
テレビシリーズがもったいないのは、絵のバラつきによる違和感(笑)と視聴率によって話の回数が短縮されることにより、ストーリー自体が簡素化されるところですかね・・・。(残念なことです。)
土門まで殺さなくていいでしょうにね。
古代たちの後継者を作るための「Ⅲ」だったと思うのに、あれではちょっと・・・。
揚羽はルダ・シャルバートと恋をした時点で、あの運命になっても仕方なかったけれど。(笑)
お早うございます。いつもどう~も♪
『ヤマトIII』は第1話と第2話の作画クオリティが妙に高かったので、「お、これは?!」と期待してしまったのですが、3話以降は・・・。
当時のアカデミー制作(→東京動画)では、やはりTVシリーズを製作し続ける態勢が整っていたとはお世辞にも言えませんね。
『ヤマト2』然り、『ブルーノア』然り、観てはいなかったですが『メーテルリンクの青い鳥』や『宇宙大帝ゴッドシグマ』も。
土門にしろ揚羽にしろ、「若者の成長を描く」というドラマだったはずなのに、なんでラストで死なせるかなぁ。
また、無抵抗主義で死んでいったシャルバートの人々と特攻で死んだ揚羽を、ルダが同列に扱っているようなのもちょっと引っ掛かります(苦笑)。