『秘密戦隊ゴレンジャー』、『ジャッカー電撃隊』の流れを汲み、<スーパー戦隊>として再スタートを切ったシリーズの第2弾である『デンジマン』は、今日まで続くシリーズの礎を築いたエポックメーキングな作品です。

この劇場版はTV放映も中盤に差し掛かった頃に、
『8人ライダーVS銀河王』に続いて作られた、<東映まんがまつり>としては予算規模の大きい中編。遠い昔、ベーダー一族に滅ぼされたデンジ星から逃れたデンジ姫と、地球人と同化して暮らしているデンジ星人の子孫たちの因縁を描いた、スケールも大きなものになっています。
ただ『8人ライダー~』や、この作品に続く
『仮面ライダースーパー1』の劇場版に比べると、
TVシリーズからの流用シーンも多いため、やや見劣りする面も。リアルタイムでは観ておらず、かなり後になってビデオで観たのが最初でしたが、ガッカリした覚えもあります。もっとも今になって観ると、何もかも懐かしいという気分にもなってくるのですが。

それにしても、ヘドリアン女王を演じた
曽我町子の存在感は別格ですね。改めてその死が惜しまれます。