脱獄犯のチャップリンが、テキサスで新任の牧師と間違えられたことから始まるドタバタ。
かつての囚人仲間が、チャップリンの下宿先へ押しかけ盗みを働くが、チャップリンは見事にそれを取り返す。
しかし戻ってきたチャップリンは保安官に逮捕されてしまう。
ところがメキシコとの国境で、保安官は彼を見逃してくれる。
さて自由だ!と喜んだのもつかの間、メキシコではガンマンたちが銃の撃ち合い。
テキサスへ戻ればお尋ね者。
進むに進めず、退くに退けないチャップリンは、国境線上を跨いで去ってゆく、という一篇。
チャップリンが脚本・監督を担当した中編映画としては、最後期の作品らしい。
短編で見られる、自分勝手で独りよがりなチャップリンのキャラクターはどうしても好きになれないが、こういった作品は悪くない。
それにしても今回初めて観たつもりでいたのだが、実は10年以上前に一度観ていた。
全く記憶にないのが情けない…。