『夏への扉』(1981)
2006年 06月 26日

既成の映画館ではなく、オフシアターでの上映という特殊な形態で公開された作品で、吉田秋生・原作の『悪魔と姫ぎみ』と2本立てで上映された。自分もデパートのイベント会場で鑑賞したが、お世辞にも見易い環境とは言えなかった。
竹宮恵子作品のアニメ化は『地球へ・・・』に続いて2本目だが、前作よりも絵柄は原作に近付いている。
なお『悪魔と姫ぎみ』は 木ノ葉のこ の声優初挑戦も然ることながら、富山敬、井上真樹夫、神谷明といった当時人気絶頂の声優御三家揃い踏みが売りで、しかも三人ともこの頃は珍しかった三枚目演技を披露しているのがポイントだったが、こちらもキャストの豪華さでは負けておらず、水島裕、古川登志夫、古谷徹、三ツ矢雄二、潘恵子といった次代を担う若手が顔を揃え、それを武藤礼子や柴田秀勝らベテランがサポートするという布陣。そして井上真樹夫がナレーションを担当している。


そういえば昔、原作をちょこっと読んだことがあるのだが、結末が確か微妙に違う。もう少しハッピー・エンドとまでいかないが、明るさのある終り方だったと思ったのだが・・・。