東京ムービー新社がイタリアとの合作で進めていたTVアニメーション企画。
中途で頓挫してしまっていたが、既に完成していた何本かのフィルムのうち2本を選び、劇場用として再構成。
原作は勿論コナン・ドイルだが、登場人物を犬に置き換え、名前も一部変更するなど大胆なアレンジも施されている。
この2作品の演出は宮崎駿で、監督作品の『ナウシカ』を含め、劇場は正に”宮崎駿祭り”の様相を呈していたが、ギャグやストーリー、テンポ、どれも満点で充分に劇場での鑑賞に堪えうる作品である。
むしろ、こちらの作品目当てに劇場に足を運んだファンも少なくなかったはず。
ただ、この作品を堪能したあとで『ナウシカ』を観るのは、正直かなり辛かった記憶がある(苦笑)。
こうして今は別々に楽しむことが出来るのがありがたい。