『太陽の王子 ホルスの大冒険』(1968)
2006年 08月 06日
この作品、興行的には失敗したらしいのだが(<東映まんがパレード>のメイン作品で、併映は『ゲゲゲの鬼太郎』、『魔法使いサリー』、そして『ウルトラセブン』の4本立て)、アニメ・ブームの勃興期には幻の名作として持て囃され、さらに高畑勲、宮崎駿らが評価され出すと、そのルーツとして再評価されるようになっている。
もっともこの作品を”宮崎アニメ”と言い切ってしまうのは少々乱暴で、例えて言えば現在大スターとなっている役者さんが、デビューの頃に端役で出ていた作品を”主演作”として宣伝するようなものか。
もちろん「場面設計」という肩書きで参加した宮崎駿の八面六臂の活躍がなければ、この作品は完成しなかったとも言われているが、大塚康生作画監督の下、森康二、奥山玲子、小田部羊一らベテランを配した作画陣だとか、もっと正等に評価すべき人たちは大勢いると思うのだが…。
それはさておき、この作品に殊更『ゲド戦記』との共通性があるとは思えなかった。
製作を宮崎駿さんと大塚康雄さんのコンビが手掛け、監督は高畑勲さんが担当し完成までに3年の歳月を要したという日本の劇場用アニメーション映画の草分け的作品です。以前にも観た ...... more
つらつらと拝見させていただいて、あな懐かしや! 「ホルスの大冒険」ですか!!
パイロットを観た東映のお偉いさんが監督に一言。
「プレハブでいいからと言ったのに立派な一軒家を建てて・・・」
と困惑されたとの逸話を小耳に挟んだ事があります。
宮崎モノにはさすがにいささか食傷気味ですが、はて「チリンの鈴」は世間でどう評価されているのだろう・・・? と。子供心に猛烈な衝撃を受けた作品です。昔のサンリオは独特なラインナップの文庫とかも出しておりましたし、とても気になる存在だったのですが・・・
駄文垂れ流し失礼致しました。
コメント、ありがとうございました。
『ホルス』の冒頭シーンと『ゲド戦記』とを比較している文章はよく見かけます。
内心、そこまで引き合いに出さなくても・・・とは思いますが、
熱気というか作品に賭ける執念、怨念(?)みたいなものは『ゲド』より『ホルス』いより感じますね。
『チリンの鈴』、未見なのです・・・。
『親子ねずみの不思議な旅』、『くるみ割り人形』、それに『シリウスの伝説』は見ているのですが。
他にも『星のオルフェウス』や『妖精フローレンス』など、サンリオはかなり意欲的な作品作りをしていましたが、最近は鳴りを潜めているのが残念です。