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『戦国魔神ゴーショーグン』(1982)

葦プロが『宇宙戦士バルディオス』に続いて放映したロボットアニメで、『バルディオス』に続いてこちらも映画化された。
重たく暗い『バルディオス』の反動からか、こちらはキャラクターたちの軽妙な台詞のやりとりが楽しめる、明るくお洒落な作風。とはいうものの、表面上は明るく振舞う彼らも実はそれぞれ辛い過去を背負っているという、その幅の広さがファンに支持された。
もっともTVの放送時間枠がコロコロ変わったりで、殆ど見られなかったのが残念。結局その面白さは、後に発売されたノベライズ版で知ることとなる。以後、小説版はシリーズ化され、厳密な続編とは言い難いもののOVAも作られ(『戦国魔神ゴーショーグン/時の異邦人』)、こちらは劇場公開もされた。

『戦国魔神ゴーショーグン』(1982)_e0033570_2115377.jpgさてこの劇場版、TVシリーズの総集編というわけではない。全26話の中から17話と20話の2本がチョイスされ(順番は入れ替えられている)、これに他のエピソードから各キャラクターの過去に触れたシーンや日常的な描写のショット、更にエピソードとエピソードを繋ぐお遊びCMなどの新作シーンも加えて再構成。当然この映画を見ただけで『ゴーショーグン』がどういうお話かわかるわけもないが、わからないなりに楽しめる作りになっているのは評価して良いだろう。徹頭徹尾、ファンのためのイベント・ムービーで、場内は爆笑の渦に包まれていた。

今観てもキャラクターの魅力は損なわれておらず、これならば新作も期待出来そうな感じではあるが、既に北条真吾役の鈴置洋孝、レオナルド・メディチ・ブンドル役の塩沢兼人両氏が鬼籍に入られた今となっては、それも虚しい夢だろう。それよりもTVシリーズ全話を、一度きちんとした形で見ておきたいと切に願う。

『戦国魔神ゴーショーグン』(1982)_e0033570_23221044.jpgなお本作は、ジョージ秋山の同名コミックを原作にした『浮浪雲』と併映されていたが、そちらは完成したものの公開の目処が立たずにお蔵入りになっていたものを引っ張り出してきたものである。1時間強の『ゴーショーグン』に対して『浮浪雲』は1時間半の上映時間ということでメイン扱いされ、作品自体も思わぬ拾い物という感じの出来にはなっていたが、本作のみで劇場を後にした人も散見され、当時の観客の99%は『ゴーショーグン』目当てだったと推察される。つくづくファンを蔑ろにした行為だ。
Commented by HAN at 2006-08-24 19:09 x
はじめまして。
劇場へは足を運んだのですが、「浮浪雲」が同時上映だった事はすっかり忘れていました。結構良い出来だった印象があります。
「ゴーショーグン」是非シリーズ見て下さい。今、ぴかちゅうで頑張っている首藤湯山コンビの元気が伝わります。
Commented by はぎお at 2006-08-24 21:00 x
懐かしいですね。「ゴーショーグン」。残念ながら映画館で見ることはできませんでしたが、テレビではよく見ていました。
かっこいい大人達に囲まれて育つ、ケンタくんの立場になりたかったです(笑)。
そんなかっこいい大人の真吾もブンドルも、もういないんですね。寂しい限りです。
あの楽しい掛け合いをまた見たくなりました。
Commented by odin2099 at 2006-08-24 23:56
>HAN様

いらっしゃいませ♪
『浮浪雲』、作品の出来は良かったんですよね。
でも、自分はこの作品を観に来たんじゃない、という思いは最後まで拭えませんでした。
前にも書きましたけれど、『バルディオス』と『ゴーショーグン』の2本立てだったなら、
ファンは狂喜乱舞したでしょうね。バランスも悪くないし。
TVシリーズ観たいんですが、そのためにはCSに加入するか、
DVD-BOXを探して購入するかしかなさそうですね、今は。
相方さんがサイトに感想寄せてる『時の異邦人』も、久々に観てみたいんですがね。
Commented by odin2099 at 2006-08-24 23:56
>はぎおさん

続編の小説シリーズでは、ケン太くん、殆ど出てきませんしね。
一応主人公のはずなのに(苦笑)。
首藤さんのセリフの妙は光っていたようで、結構際どい会話もあったりして。
そのあたりが後に、初期の『銀英伝』シナリオには活かされていた・・・のかな?

ラジオドラマとかCDドラマという形での続編もありかなぁと思っていたんですが、
それももう叶わぬ夢ですね・・・。
by odin2099 | 2006-08-22 21:15 |  映画感想<サ行> | Trackback | Comments(4)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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