『エルデスト/宿命の赤き翼』 クリストファー・パオリーニ
2006年 08月 24日

一方エラゴンの故郷カーヴァホールにもガルバトリックスの魔手は伸び、恋人ローランを攫われた従兄のローランは、村人たちを連れて帝国軍を追う決心をするのだった。
『エラゴン/遺志を継ぐ者』に続く<ドラゴンライダー>第二部で、上下巻1000ページもの大長編。
先に『スター・ウォーズ』と『ロード・オブ・ザ・リング』が好きな人にはお勧めだと評したが、それらを足して割ったような傾向は今回より強まった感じだ。詳しくは本書に直接当たって頂きたいが、だからといって面白さが損なわれているわけではないことは明記しておいた方が良いだろう。

ただそうなると、シリーズ物の第一作だということが一般には伝わりにくく、観客が混乱するのではないかと危惧しているのだが如何だろうか。

ルークやレイアの父であるアナキン・スカイウォーカーの少年時代と、オビ=ワン・ケノービの青年時代が主に描かれている。映像面では、旧シリーズとは隔世の感のある最先端CGが随所に導入され、新時代の「スター・ウォーズ」の幕開けを飾るにふさわしい作品となった。 ... more