『ｍａｒｉａ』 奥村愛

エイベックスへ移籍しての第１弾アルバムは、＜クロスオーバー・アルバム＞と銘打たれたＣＤと、ライブ映像を収録したＤＶＤの２枚組。どちらにも大好きなカッチーニの「アヴェ・マリア」が収められているので、もう言うことなし。他にもお気に入りの曲が多数取上げられているので、それだけでも嬉しくなってくる。
＜クロスオーバー＞という割に大人しめの印象があるのだけれども（選曲もそうだけれど）、実は色々な工夫が凝らされているようで、例えばパッヘルベルの「カノン」は、一人でヴァイオリンの６パートを演奏した多重録音なのだそうだ。まぁ素人にはわからないレベルではあるのだが・・・。

ＤＶＤに入っているのは「ハートフル・コンサート」からの抜粋だが、何故かコンサート特有のノイズはない。凄くクリアな音なのだけれども、これはコンサートの映像にスタジオ録音の演奏をダビングしたような感じ。客席も一切映していないから、ひょっとするとリハーサル時のもの？

＜収録曲＞

　【ＣＤ】　クロスオーバー・アルバム
　　１．.バッハ：ゴルトベルク変奏曲より「アリア」
　　２．バッハ：主よ、人の望みの喜びよ
　　３．バッハ：G線上のアリア
　　４．パッヘルベル：カノン
　　５．シューベルト：アヴェ・マリア
　　６．カッチーニ：アヴェ・マリア
　　７．バッハ／グノー：アヴェ・マリア
　　８．バッハ：ゴルトベルク変奏曲より「アリア・ダ・カーポ」

　【ＤＶＤ　ｖｉｄｅｏ】　奥村愛＆ストリングス
　　１．カッチーニ：アヴェ・マリア
　　２．ラヴェル：亡き王女のためのパヴァーヌ
　　３．ヴィヴァルディ：≪四季≫より「冬」；ラルゴ