『ベスト・クラシック100』
2005年 07月 20日
ただ、一曲丸ごと、あるいは一楽章丸々聴けるような宣伝をしているケースもあるようなんですが、それは間違い。「抜粋」だとか「冒頭」「終結部」などといった断り書きの付いた曲も少なくないので、場合によってはフラストレーションがたまるかも。まぁ値段を考えれば贅沢言えませんな。
値段を考えれば、というと演奏家の質が気になるところですが、指揮者はサイモン・ラトル、リッカルド・ムーティ、ネヴィル・マリナー、ヘルベルト・フォン・カラヤン、アンドレ・プレヴィンetc、演奏はフィルハーモニア管弦楽団、ロンドン・フィルハーモニー管弦楽団、アカデミー室内管弦楽団、ロンドン交響楽団etc、歌手もマリア・カラス、ホセ・カレーラスetcと一流とされる名の通った演奏家のものが集められております。演奏の好みは人それぞれなので万人が満足することはあり得ないでしょうが、そういったものに拘りのある人はまずこういった企画ものには手は出さないでしょうし、初心者には安心な作りではないでしょうか。
しかし初心者の入門用だろうと高をくくっていて「知らない曲なんてないだろう」と思っていたら、結構知らない曲が多くて焦ったりして・・・。その反面自分の好きな曲が随分オミットされているのもショックで、やっぱり自分はマイナー好みだったのかしらん?
またクラシックのアルバムでありながら、『シンドラーのリスト』や『タイタニック』のテーマが収録されているのは今風。これ、大ヒットした『ever!』シリーズと同じ傾向なんですが。