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『Evgeny Svetlanov/USSR State Symphony Orchestra』

『Evgeny Svetlanov/USSR State Symphony Orchestra』

エフゲニー・スヴェトラーノフ
:指揮、ソ連国立交響楽団の演奏によるドヴォルザーク作曲の交響曲第9番『新世界より』と、ストラヴィンスキー作曲のバレエ音楽『春の祭典』とのカップリング盤。さらにオマケとしてモソロフ作曲の交響的エピソード『鉄工場』も収録。
店頭で演奏されていたのを気に入り、何もわからずに買ってしまった輸入盤CD。ところが後から調べてみるとなかなか根強い人気を持つ一枚だったことを知り、我ながら良い選択だったと一人悦にいっていた次第(ただ、「指揮者の名前も知らないなぁ」なんて思っていたら、実はお気に入りCDの一枚に、この人が振ったものがあったのに気付いた時は赤面・・・)。

『Evgeny Svetlanov/USSR State Symphony Orchestra』_e0033570_22163565.jpgスヴェトラーノフの評を読むと、とにかく「野蛮」だとか「暴力的」「パワフル」「下品」といった賛辞が並んでおりますが、あっさりと淡白な演奏よりは濃密なものを好む傾向があるだけに、これもあり。「新世界」と「ハルサイ」の組み合わせというのも、豪華なランチを食べた後にすぐフルコースのディナーを食え!と言われてるようなもので、胃もたれ必至の濃密さ。でもこれが快感になっちゃったりするのだな。もう一曲収録されているモソロフの「鉄工場」というのはこのCDで初めて聴いたけれども、短いながらもこれまた濃い。食後のデザートというよりも、れっきとした一品料理といった感じだ。

・・・などと文章書きかけのまま放ったらかしにし、最近久々にCD引っ張り出して聴きなおしてみたのだが、濃密というよりもやたら五月蝿く、パワフルな金管群が炸裂して耳に突き刺さるかのように感じられた。自分の好みが変わったというよりも、これは聴くときの体調やら精神面などのコンディションに大きく影響されるようだ。やっぱりイケイケドンドンの状態で聴くべきものなんだろうなー。
by odin2099 | 2005-09-27 22:53 | 音楽 | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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