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『ビキニの悲鳴』(1965)

『ビキニの悲鳴』(1965)_e0033570_10492551.jpg浜辺でサーファー仲間の女の子が、謎のモンスターに殺害されたことから巻き起こる大騒動を描いた映画です。
これに海洋学の権威である博士(やたらと突然変異にこだわります)とその後妻、そして反抗的になって遊びまわっている息子とのホームドラマが絡んできます。

といっても途中で延々とサーフィンのシーンが挿入されたり、死者が出ているのに連中は相変わらずノーテンキに遊び呆けていたりと、緊迫感はまるでありません。
そのモンスターも、如何にもな着ぐるみ丸出しなデザインと造型で興を削ぎます。
まぁ、当時の若者たちがドライブ・イン・シアターで暇つぶしに見る類の作品ですが、それなりに需要があったんでしょうね。
当然のように我が国では劇場未公開。
なおかつビデオも出ていないみたいですが、TVにはかなりの頻度で掛かるようです。

モンスターの正体に関しては一捻りあって、その結末には何とも言えない後味の悪さが残ってしまいますが、この展開を踏まえるならば”モンスター映画”というよりも猟奇的殺人を扱った”ミステリー物”に分類した方が良いのかもしれませんね。
またビキニ姿の女の子は何人も出てきますけれど、この邦題は大げさすぎます。

なお、『原子怪獣の襲来』という邦題でもTV放映されているようです。
原作・脚本はジョアン・ガードナー、監督・主演がジョン・ホール、音楽はフランク・シナトラ・Jr.が担当しております。


by odin2099 | 2006-09-04 22:26 |  映画感想<ハ行> | Trackback | Comments(0)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』)


by Excalibur(エクスカリバー)
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