
浜辺でサーファー仲間の女の子が、謎のモンスターに殺害されたことから巻き起こる大騒動を描いた映画です。
これに海洋学の権威である博士(やたらと突然変異にこだわります)とその後妻、そして反抗的になって遊びまわっている息子とのホームドラマが絡んできます。
といっても途中で延々とサーフィンのシーンが挿入されたり、死者が出ているのに連中は相変わらずノーテンキに遊び呆けていたりと、緊迫感はまるでありません。
そのモンスターも、如何にもな着ぐるみ丸出しなデザインと造型で興を削ぎます。
まぁ、当時の若者たちがドライブ・イン・シアターで暇つぶしに見る類の作品ですが、それなりに需要があったんでしょうね。
当然のように我が国では劇場未公開。
なおかつビデオも出ていないみたいですが、TVにはかなりの頻度で掛かるようです。
モンスターの正体に関しては一捻りあって、その結末には何とも言えない後味の悪さが残ってしまいますが、この展開を踏まえるならば”モンスター映画”というよりも猟奇的殺人を扱った”ミステリー物”に分類した方が良いのかもしれませんね。
またビキニ姿の女の子は何人も出てきますけれど、この邦題は大げさすぎます。
なお、
『原子怪獣の襲来』という邦題でもTV放映されているようです。
原作・脚本はジョアン・ガードナー、監督・主演がジョン・ホール、音楽はフランク・シナトラ・Jr.が担当しております。