『ウルトラマンUSA』(1989)
2006年 09月 05日
日本ではウルトラマンキッズの新作アニメを狂言回しとして、『ウルトラマン』と『ウルトラマンA』からそれぞれ1エピソードを選び、<ウルトラマン大会>と称して劇場公開されました。

やがてソーキン・モンスターが出現、秘密組織ウルトラフォースの一員となった三人も出撃するが歯が立たない。その時三人は、新たなる力によってウルトラマンへと変身した・・!
アニメで描くウルトラマンということに拒否反応がないならば、なかなか楽しめる作品になっています。
ソーキン・モンスターも凶悪なヤツ、大人しいヤツとバラエティに富み、ウルトラマンたちもウルトラの父やキング、ゾフィーの流れを汲むチャック、ウルトラセブン・タイプのスコット、紅一点で母やアミアに連なる系譜のベスとバリエーションも多彩で、ウルトラシリーズのエッセンスを集めようという努力が感じられます。
円谷プロとハンナ・バーベラ社との合作ということですが、製作の主体はハンナ・バーベラにあるようで、そのあたりはアメリカにおける力関係の為せる技でしょうね。そのためにかなりアメリカ・ナイズされた絵柄なのかと思いきや、製作の実態は円谷プロにあるので、作画スタッフの大半は日本人。日本人にはちょっと違和感ある絵柄ですが、おそらくアメリカ人にも若干の違和感があるんじゃないかと思います。