『潜望鏡を上げろ』(1996)
2006年 09月 13日
監督は『メジャーリーグ』のデビッド・S・ウォードで、周囲から見下されているダメダメ集団が、逆境の中で一致団結して栄光を掴む、というパターンも同じです。潜水艦乗りというとスポーツ選手ほど身近には感じられないかもしれませんが、お約束どおりの展開でラストには爽快感があるという、この手のお話が好きな人ならば楽しめることと思います。
見る前は潜水艦を舞台にしたパロディ映画という誤った情報を聞かされていましたので、てっきり『レッド・オクトーバーを追え!』や『クリムゾン・タイド』を意識したギャグでもあるのだろうと思っていたところ、作品のトーンが全く違ったのですっかり当てが外れたものですが。ただ、クセのある乗組員が多数いるものの、皆さん今ひとつ地味なのが残念ではあります。
ところでこの作品、あちらでヒットしたのかどうかは知りませんが、日本では端から相手にされていなかったのかレイトショーのみでの公開でした。しかも確か単館。上映期間も2週間ぐらいだったでしょうか。
そのせいで昼間は『パワーレンジャー』(笑)、夜はこの作品、と同じ映画館に2回通う羽目になったことを覚えています(同じ日ではありませんが)。
主題歌に使われているのは、あのビレッジ・ピープルの大ヒット曲「イン・ザ・ネイビー」。そのせいか、ビデオ発売の際には題名が『イン・ザ・ネイビー』に変更されてしまいましたが、原題とはまるで関係ありません。このあたり、センスのなさというか発想の乏しさを感じてしまいますねぇ。
ちなみにこの歌が流れるのはエンド・クレジットですが、なんとビレッジ・ピープルの面々が特別出演!映画のキャラクターたちと絡むというオマケ付です。