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『007/ゴールドフィンガー』(1964)

『007/ゴールドフィンガー』(1964)_e0033570_03649.jpg年末のシリーズ最新作公開を控え、細々とシリーズ全作品を再見中ですが、これはショーン・コネリーが007=ジェームズ・ボンドを演じたシリーズ第3弾になります。
3作目ともなるとスタッフ、キャスト共に慣れが出て来ますが、物語上も画面上もグーンとスケールアップが図られマンネリに陥ることなくまとめられており、またこの作品でシリーズのフォーマットも定着するなど、最高傑作に挙げる人も多い一本です。

国内の金流出を追っていたボンドはその背後に、金を愛し金のためなら何でもする男ゴールドフィンガーの存在があることを知り、彼と対決することになるという物語ですが、フォート・ノックスを襲撃し金塊を盗み出すと思わせながら、実は本当の目的はその金塊を放射能で汚染させ、その結果自分の手持ちの金の価格を吊り上げようとする、というのはなかなか捻りが効いています。
『007/ゴールドフィンガー』(1964)_e0033570_0324485.jpgそして中盤から終盤にかけてはボンドのとった行動が悉く裏目に出る、というハラハラドキドキの展開も見事なのですが、ただそれも全てゴールドフィンガーの計画の実働部隊の指揮官である女性プッシー・ガロアの裏切りで解決してしまうという流れなのが何とも興醒めですね。途中でガロアとゴールドフィンガーとの間の確執でも描いてくれればそれも良しなんですが、伏線も何もなしで、ただボンドの魅力にメロメロになって・・・ではちょっと納得いきません。
Tracked from 萌映画 at 2006-09-19 23:31
タイトル : 007/ゴールドフィンガー(1964)
007第3作、この作品のキモはなんといってもボンドカー! まあ、いろんな仕掛けがついていることついていること!! しかも、本物を改造してつけちゃってるんだからね~。 2作目の小道具同様、この3作目からボンドカーははずせないアイテムになった。 監督が変わってちょっとだけ風味が変わった。 …CIAのフィリックス・ライターがかっこ悪くなった(^^; 1作目の敵は中国系、2作目の敵はロシア系、そしてこの3作目、ボスは米国人(多分)だが、手下は韓国系みたいだ…。 その手下オッドジョブを演じたのはハロルド坂田...... more
Tracked from りらの感想日記♪ at 2006-12-26 20:32
タイトル : 007 ゴールド・フィンガー
【007 ゴールド・フィンガー】 ★★★ DVD ストーリー 金だけを愛する男ゴールドフィンガー(ゲルト・フレーベ) 。彼はアメリカ中の金塊... more
Tracked from 映画鑑賞★日記・・・ at 2006-12-27 18:25
タイトル : 007/ゴールドフィンガー
『GOLDFINGER』公開:1965/04製作国:イギリス監督:ガイ・ハミルトン原作:イアン・フレミング主題歌:シャーリー・バッシー出演:ショーン・コネリー、ゲルト・フレーベ、オナー・ブラックマン、シャーリー・イートン全身に金粉塗られても死にましぇん!! ←敵にすぐやら....... more
Tracked from ひめの映画おぼえがき at 2007-09-26 17:24
タイトル : 007/ゴールドフィンガー
ゴールドフィンガー (デジタルリマスター・バージョン) 監督:ガイ・ハミルトン 出演:ショーン・コネリー、ゲルト・フレーベ、オナー・ブラックマン、シャーリー・イートン、セク・リンダー、タニア・マレット... 【ストーリー】 金だけを愛する男ゴールドフィンギ..... more
Tracked from プロフェッサー・オカピー.. at 2012-12-23 14:54
タイトル : 映画評「007/ゴールドフィンガー」
☆☆☆☆(8点/10点満点中) 1964年イギリス映画 監督ガイ・ハミルトン ネタバレあり... more
Tracked from ふじき78の死屍累々映画日記 at 2012-12-24 01:16
タイトル : 『007ゴールドフィンガー』を日劇2で観て、やっぱおもろ..
五つ星評価で【★★★★★歌舞伎の見栄きりだけで出来てる様な派手派手映画】    やっぱおもろいのう。 キャラがはっきりしてて、ストーリーおもろくて、見どころがいっぱい ...... more
Commented by 間諜X72 at 2011-02-03 08:12 x
そうでしたねー!
特にコネリーボンドとマネーペニーとのやりとりは絶妙でした。ユーモラスな英国紳士の会話です。
クレイグ・ボンドはギリギリ・ギラギラ。そうですね(笑)。
さて、この「ゴールド・フィンガー」。
ハロルド坂田の存在感が凄いですよね!
彼がコネリーの首に空手チョップをした時は、コネリーも本当にダウンしそうになったそうです。さすが実戦で鍛えてるだけあります。
彼が投げた帽子をボンドに奪われた時の困った表情がユーモラスでした。感電死する場面では手に火傷を負ったのに、金属の棒から手を離さなかった。プロ根性です!

Commented by odin2099 at 2011-02-03 22:42
セリフなしであの存在感は確かに大したものです。
ただ、アジア人の扱い方としてはどうなのかなあと思ってしまいます。
今もあまり変わらないのかも知れませんが・・・。
Commented by 間諜X72 at 2011-02-05 13:54 x
また荻昌弘さんの話です。
1985年の月曜ロードショーで「ゴールドフィンガー」が放映された時の事です。
「最新作『美しき獲物たち』が前作『オクトパシー』を上回るヒットと言う事です。そして、映画の内容も原点に戻ったものが多くなりました。どうやら照準をこの『ゴールドフィンガー』あたりに合わせて来たのではないかと思われます。」と語っていました。
荒唐無稽な最新兵器よりも、生身を使ったアクションに戻ったと言う意味だと思います。

アジア人の扱い方。荒唐無稽な「ムーンレイカー」に出て来る東洋人が、まさにそうでした。
Commented by odin2099 at 2011-02-05 22:34
『黄金銃を持つ男』なども、アジア人蔑視といえばいえると思いますね。
まあ『二度死ぬ』も国辱的な場面が多々ありましたが・・・(苦笑)。

『ゴールドフィンガー』はあまり好きではないので、これを元に”原点回帰”といわれてもあまり嬉しくはないのですが(苦笑)、ガジェットに頼りすぎのボンド映画はファンには不評ですねー。
でもちょっとした新兵器、秘密兵器の類もボンド映画の楽しみですから、効果的に使う分には色々出てきても良いのではないかと思います。
Commented by 間諜X72 at 2011-02-07 01:20 x
ボンドに協力した女が殺される。
それを見つけた時のボンドの表情。特に悲しがっていない。お馴染みのパターン。それがボンドらしいです。
odin2099さんがこの映画をあまり好きでない理由。プッシー・ガロアの裏切りで解決してしまうという流れでしょうか?
それはそうと、プッシー・ガロアを演じたオナー・ブラックマン。当時37歳。コネリーより3歳年上。年増と言う感じです。今は37歳と言うとまだまだ若い感じがしますが・・・・・・。
Commented by odin2099 at 2011-02-07 20:21
メイクのせいか、年齢以上に上に見えますね。<オナー・ブラックマン

そして仰る通り、ガロアの裏切りで解決、というのが肩透かしなのが気に入りません(笑)。
Commented by ふじき78 at 2012-12-24 01:15 x
わっはっは。
気づいた。気づきましたよ。
この、フェロモンだけで全てが解決してしまうという展開、「島耕作」展開じゃないか!
Commented by odin2099 at 2012-12-24 10:20
女をたらしこんで成り上がる、ってとこですか。
まー、ある意味で「男の本懐」かも知れませんし、フレミングの哲学なのかも知れません。
今じゃこのあからさまな「男尊女卑」の描写は許されないかもですね。
by odin2099 | 2006-09-18 00:37 |  映画感想<タ行> | Trackback(6) | Comments(8)

「きのふの是はけふの非なるわが瞬間の感触を、筆に写してたれにか見せん」(森鴎外『舞姫』) HNは”Excalibur(エクスカリバー)”


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