度重なる作戦失敗の責任を取らされ処刑寸前のザゾリア博士は、デスダークを逃げ出しゴーグルファイブに助け出された。
組織を裏切った博士からデスダークの新計画を聞きだし、それを阻止せんと出動するゴーグルファイブ。
しかしそれは巧妙に仕組まれた罠だったのだ…!
<スーパー戦隊>シリーズとしては4作目(通算6作目)となる『大戦隊ゴーグルファイブ』、そのTVシリーズをベースにした劇場用新作映画。
本放送では1話くらいしか見ていなかったが、たまたま暇な時期(?)に再放送をやっていたので、その結果シリーズの三分の二以上は見る羽目になったが、劇場版は今回初見。
ゴーグルピンク=桃園ミキを演じた大川めぐみや、ゴーグルブラック=黒田官平を演じたJAC(当時)の春田純一がマニア層に注目されたりもしたが、
戦隊モノがある意味でもっとも低迷していた頃だけに作品としてはあまり見所のないシリーズだった、というのが当時の印象。
友人などは「
流用BGMを探すことだけしか価値はない」と言い切っていたくらいで、実際『人造人間キカイダー』や『バトルフィーバーJ』など渡辺宙明がこれまでに手掛けた東映ヒーロー作品のBGMが少なからず流用されており、その出典探しは確かに面白かったものだ。
TVシリーズがもう少し進んでからだったらスタッフもキャストも慣れてきただろうが、おそらくTVシリーズ撮入からさほど時間をおいていない時期だろうということで、この劇場版もさしたる見せ場もなし。
ザゾリア博士がこの後、TVシリーズで実際に粛清されてしまうのが何とも意味深ではあるが。